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あーあ、早く帰りたいなー…
いっつも男子に追いかけ回されるし放課後呼び出されてだいたい帰るの遅れるし。
高校一年生の紅蘭 紅葉は、慣れたように男子からの告白を聞きながらこんなことを考えて、断った。
「ごめんね、?
ボク、同性にはあんまり響かないんだぁ…」
「そん、な…」
告白した男子が崩れ落ちると、それにとどめを刺すように、
「じゃ、また会おうね〜☆」
そう言って紅葉は男子の後を去った。
もーなんでボクは女の子には告白されないんだよぉっ…
まぁ、男子校だし当たり前だよね…
今まで何回男子からの告白を断ってきたか…
…
考えるだけで頭痛くなるしやめよ…
もう女子から告白されないと思うし女子と関わる機会も少ないからいっそ男子と付き合おーかな(笑)
って思ってますけどさすがに真剣には考えてません()
はぁ〜ぁ(あくび)、結局今日も遅くなって帰る人いないし1人で帰ろ…
そう言いながら紅葉は夜道をとぼとぼと歩いていた。
「今日も相変わらず男子に告白されて帰り遅くなったしさ…
男子校だから女子とも出会う機会ないしー…
男子と付き合うしかないのかなー…
もーこの機会だし男子と付き合っちゃおーかなっ?(笑)
それくらいしか付き合う方法ないよねー(笑)」
と呟きながら下を向き歩いていると、後ろからコツ、コツ、と足音が聞こえた。
紅葉が振り向くと、そこには微笑んだ 菫無 雫が立っていた。
紅葉は困惑しながら、
「えっ、と…?」
と言う。
紅葉と雫は何も関係がなく、ただ見たことある、?くらいの関係で、紅葉には理解が出来なかった。
「あの…2年生の、先輩ですよ、ね、?」
紅葉は制服に着いているネクタイの色で学年を特定した。
「ああ、そうだよ。よくわかったね。
君は…1年生、かな?」
雫にそう聞かれ、紅葉は頷く。
「やっぱり。そうだ、自己紹介が遅れたね、俺は菫無 雫。良かったらこの先暗いし2人で帰らない?話したいこともあるし。」
紅葉は、雫から出てきた言葉に驚き、つい声を発してしまった。
「えっ、?あっ、よろしくお願いしますっ。
僕は、紅蘭 紅葉と言いますっ。
その…話したいことって、なんでしょう…?」
自己紹介とともに、’’話したいこと’’という雫の言葉が引っかかったので、聞いてみた。
「ああ、その事なんだけど。
紅葉って呼んでもいいかな?まずは。」
「はっ、はいっ。」
「ありがとう。じゃあ本題に入るから。
さっき、紅葉、「男子と付き合っちゃおーかな(笑)」って言ってたでしょ?
それさ、本当に男子と付き合うってのを、俺が教えてやるよ。」
そう言われた紅葉は顔を赤くする。驚きと照れで言葉が出ない紅葉にとどめを刺すように雫が顎クイをする。
やっと出せた紅葉の言葉は、ふにゃふにゃだった。
「へ、へっ…?!
あ、のっ…これっ、て、、?」
動揺した紅葉と反対に、雫は、
「じゃ、俺ん家、行こっか。」
雫からでてきた言葉に驚きまくる紅葉。
(えぇぇぇっ!!まさ、か…)
そうしながら紅葉は雫の言葉も聞き取れなかった。
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