月明かりのくらげ
物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります
手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています
関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております
小説は毎朝6時に投稿いたします
ぜひ、ご覧下さい♡
Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい
hhtps://www.instagram.com/iroit0
舞踏会当日の朝から、そわそわしている王子を横目に
こちらの準備は最終チェックも終わろうとしていた
鏡の前で一人、鼻息を荒立てながら何やらぶつぶつ言っている
パンっ!と身支度を済ませた王子が頬を叩きながら
『今日こそは声をかけてみせる!』
そう意気込みながら、今日こそはと舞踏会へ足を運ぶのだった
キラキラ光る宝石に、コロコロした楽しい笑い声
まだ焼きたてなのか、ゆらゆら立ち上るゆげを辿れば
どこから食べればいいのか悩むほどの大きなお肉が置かれていた
海に近いこのお城
バルコニーからの海風は心地よく
また柔らかに王子の心を応援してくれていた
憧れの君は、どこにいるのだろうか?
ふ~っと呼吸を落ち着けてから、ぐるりと部屋を見渡した
隣で演奏する管弦楽団が気持ちを盛り上げてくれている
『あっ!』
そう言った王子の視線の先には、王子の想う君が
ひらひらとゆらゆらと、まるで海に浮かぶくらげのように優しく柔らかく踊っていた
うっとり見惚れていると、こちらに気が付いたお姫様は
にっこり微笑んだ
そして軽く会釈し、そのままひらひらとゆらゆらと踊りを続けた
バルコニーへ出ると
生ぬるい海風が優しくなだめてくれた
『見るだけで緊張して話なんて・・・あの笑顔素敵だったな・・・踊りも見惚れてしまう』
雲一つない真っ暗な夜空に大きな丸いお月様
月明かりに照らされた王子が、ふ~っとため息をもらす
静かな海を眺めながら・・・
『今日もダメだったのかな?』
ふわふわとゆらゆらと海の上を優雅に踊るくらげも月明かりに照らされていた
最後まで読んで下さり、ありがとうございます
色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです
また明日、6時にお会いしましょう♪




