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第九十四話

この茶会でまともに動けるのは自分だけになっている。


「母さまの敵になることはないです。もと神であっていまは自分の魔石の中にいるスキルとして存在しています」

嘘はついていない。ただ信じるかは別である。


「ソレが主導してやったかは知らぬが、昔ひどい目に合わされてのう。ソレは信用おけん」

殺気は全く消えていない。むしろ圧が強くなってくる。


「自分を信用できませんか?」

自分の中の神に向けられた殺気であって、自分ではない。


「スノウは儂の子。だがその中にいるソレは敵じゃ」

雷龍王はG・O・D・Sたちと何度も戦っている。

信用が出来ないのは当たり前だ。


「どうすれば信用できますか?」

無理だと思うが聞いてみる。


「儂に対する謝罪。そしてスノウの中にいるソレが今後裏切らないという証が欲しい」

思ったより溝が深い。自分の中の神がどうでるのか予測がつかない。

だが神はすぐ行動に出る。


『初めまして。私はもとG・O・D・Sと呼ばれた者。いまはスノウの魔石の中で生かされているスキルです』

雷龍王は沈黙している。嘘かどうかを見極めていると言ったところか。


『G・O・D・Sは複合体のシステム。多数決で方針が決まり、雷龍王に対して敵対行動を取っていたことを認めます。全面的に我々の責任です。その際は本当に申し訳ございませんでした』

自分の中の神がここまで謝罪するとは思っていなかった。

最悪この場で何もせず、自分に全て投げるかもと思っていた。


「嘘はついていない、だがまだ信用できるとは言えない」

義母のいうことは間違いない。自分が同じ立場でもそう言うだろう。


『私が知っているG・O・D・Sの情報を、雷龍王に全て開示します。』

神のこの発言はかなり衝撃的である。敵対する陣営の情報の開示は裏切り行為。


「G・O・D・Sに、神の地位に戻るつもりはないのか?」

雷龍王が疑うのも分かる。


『死ぬ寸前をスノウに助けて貰いました。いまはスノウの中にいて、スキルとして共に生きています。あの複合体のシステムに戻る気はありません。』


「儂とスノウを裏切ることは許さん。その命を賭けれるか?」

雷龍王の殺気はもうない。


『魔力が切れたら死ぬ程度の命ですが、雷龍王とスノウに誓いましょう』

もと神はスキルとして生きることを選び、雷龍王側に投降した。


「信用はまだできんが、亡命者として扱おう。情報の開示は適時して貰う」

雷龍王の言葉で、自分の中の神の消滅の危機は何とか逃れた。

ローレライとマーサの顔を見ると疲労感が強い。

義母の殺気を受け続けていたため仕方ないことなのだが、自分はあまり気にならない。

義姉とよくイタズラして怒られていたから。

慣れとは怖いものだ。


皆さんこんにちは。本日は小説の投稿予定ではありませんでしたが、投稿しています。

3/18より神戸に行きます。上の子の引っ越しの手続き等でバタバタになるため、早めに投稿しました。

神戸で小説が書けるのであれば良いのですが、時間が取れるのか微妙ですね。

またタイミング見て投稿します。よろしくお願いします。

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