第五十八話
ある神のつぶやき
過去にG・O・D・Sと呼ばれた世界システムの1つ、この世界の神の1人といわれた存在は現在スノウの中に生きている。
今どきの人間がどのような考えをして、どのように生きているのか正直わからない。監禁されていた時間が長く、人と世界との関わりが無くなってしまっていた。
監禁されていたためエネルギーが徐々に枯渇していた。
いずれ消滅してしまう・・・そこにスノウが現われた。
懐かしい子どもの血を受け継いでいたことも驚いたが、神と言われた存在を魔石・スキルに変えて死の寸前から脱出させてくれた。神と言われた存在が死を覚悟する・・・おかしな話だ。
その後も蟻の魔王と戦う手伝いをしたり、精霊の進化のコード解除をしたり監禁生活では味わえない刺激を受けている。何をやってもワクワクして楽しい。
いまは進化のコードの解除に力を使いすぎてスノウの中で休んでいる状態。魔石を供給してくれたらまた世界と関われるのに。
そういえば次世代の精霊王はどうなっただろうか?進化後の最初の魔石は何を選んだのだろう?
魔石を持つ生き物は最初に体内に吸収した魔石の影響を受けてしまう。魔獣に高位な存在が少ないのは、最初に低位な魔石を吸収する個体が多いため知能面の発達が弱いためだ。まれに後天的に高位になる場合もあるが。
運良く進化できた個体がその後さらに上を目指すのであれば、進化後の最初の魔石も重要になってくる。
あの精霊はどうだろうか?2属性の精霊として存在自体がイレギュラー。
まさかと思うが・・・魔王の魔石を吸収したらどうなるだろう。
精霊王よりもっと高位な存在になる可能性はないだろうか?
『まさかね・・・』
神のつぶやきは後日現実になっているのだが・・・神自身はあることに気が付いていない。
魔石を持つ生き物は最初に体内に吸収した魔石の影響を受けてしまう。
スノウの初めての魔石は何を吸収したのか?虹色の魔石(神の魔石)を吸収している。
神がこのことに気付くのはまだまだ先のことになる。
皆さんこんにちは。7月中旬の北海道の暑さは異常でした。37℃、38℃、39℃・・・。地球温暖化はどこまで進むのでしょうか?
今回の話はやっと入れ込むことができました。モヤモヤの1つが解決した感じですっきりしてます。
また2週間後に投稿予定です。よろしくお願いします。