手を返してもらった河童その後(スピンオフ作品)
他ユーザーさんの作品への感想を転載しました
妖怪百物語
作者:keikato
「千の妖怪」を言葉遊びをしながらを紹介していきます。一話300字弱、週5回ほど3000話投稿予定。話は出典や伝承におおむね沿うようにしていますが、ときおり大きく脱線したりもします。
第225部分
さて、手を返してもらった河童であったが
そのままハッピーエンドとはならなかった
安心した河童に魔の手が、、、
いや、この川沿いに最近流れついた札付きのワル、お釈迦さまから素行の悪さから破門された悪ダルマが声を掛けて来た
根が正直な河童は悪ダルマに会釈をして立ち去ろうとしたが、そうは問屋が降ろさ無い
「そこ行く河童さんよ、その手は取り外し可能なのかい?
手も足も無いこの憐れなダルマに、一日ぐらい貸してもらえないかな?」
一見お願い風だが、決して断われ無い威圧感があった
口八丁手八丁の悪ダルマにそそのかされて、世にも珍しい『手無し河童』の見世物になった
普段怖い存在の河童だったが、手が無ければ川や沼に引きづり込まれる恐れが無いと分かり
見世物小屋の名物となる
そこまでは良かったが、この悪ダルマ
お釈迦さまの怒りに触れて失った手、が戻ると
やはり今度は足が欲しくなるのは世の常
口八丁に河童を騙し、今度は足をレンタルする
河童は凄く困ると懇願したが、
「何、元々河童なんだから泳ぐのは得意だろう」
と、丸め込まれ
それに、ありふれた河童より、人面魚みたいな稀有の存在の方が絶対に人気が出ると
河童の顔の人面魚となった為、河童の時より裕福な人生ならね、河童の生涯を終えたとの事
悪ダルマは手足を取り戻し、生来の口八丁手八丁の商売繁盛でこれまた後の世に、悪名高くワルの教祖として崇められるようになったとか
めでたしめでたし
なかなか他ユーザーさんの作品への感想やら、割烹などは
書いた本人でさえも忘れてしまう事があります
また、いろんな作品からインスピレーションを受け、スピンオフを書きたいなども起こります
常に好奇心のアンテナを全方向へ向けている事も大事かと




