僕は考える。
僕が四月にこの高校に入学した時、性格上友人を作ることは得意ではないし、同じ中学から来た生徒もいないから自分の居場所はないものだと考えていた。
でもそんな時に康助から話しかけられ、高校生活がこれから楽しくなるものだと思った。
しかし、結局自分から行動しない限り何も始まることはなかった。
だから今回の彼女の相談に協力することで僕自身の友人も増やすきっかけになれるだろうと深夜まで考えていたが、結局水原さんが友達と仲良くする方法は思い浮かばなかった。
そして最終的に康助に相談することで翌日を迎えた。
「なあ康助、友達と仲良くなるにはどうしたらいいと思う?」
言った瞬間、康助は驚いた顔をした。
「ど、どうした優、どこかに頭をぶつけたのか?」
「別に。単に転校生から相談を受けたんだ」
「て、転校生から!」
康助が大きい声をだしたため、自然と周りから視線を集めてしまう。
「ちょ、もうちょい声量下げろ」
「で、でもどうしてそんなことになったんだ?」
康助は悔しそうな顔をするが僕は自慢したい訳ではない。
「彼女が転校してくる前に仲が良かった友達が僕に似ていたから僕の方が話しやすいってことで相談を受けたんだ」
「いーなー」
「で、実際康助はどうすれば約一年も過ごした僕たちと彼女が仲良くなれると思うんだ?」
「うーん。優、行事を活用するのはどうだ?」
「冬って行事ないだろ」
「いや、あるよ。修学旅行」
そうだった完全に忘れていた。
こういう事を覚えていないから毎日何も起こらず終わるのか。
でも高一で修学旅行ってあるもんなんだな。
まあ早めにやっといて損はないからな。
「修学旅行か。でもどう活用するんだ?」
「それは優自信が考えてみればいんじゃね。彼女に頼まれたのはお前だーろ!」
そう言って康助は僕の肩をたたく。
そうだな。
水原さんに頼まれたのは僕だ。
僕がしなければ彼女に申し訳ない。
「わかった。がんばってみる」
「困ったらいつでも俺を呼べよ。助けになるからさ」
「うん。ありがとう」
それから康助はいなくなり、一人で読書をしながらもう一度仲良くなる方法を考えてみる。




