表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

プロローグ

「兄さん!」

 金髪の少女が、漆黒の衣裳に身を包んだ男性に呼びかける。彼は不敵に笑いながら、妹を見た。彼女は純白の鎧を(まと)い、(ロング)(ソード)を構えている。

「妹よ、我がものとなる決心がついたか?」

 兄の言葉に彼女は大きく首を横に振った。

「私たちは兄妹(きょうだい)よ、そんなことできないわ」

 彼女の瑠璃(るり)色の瞳が潤む。

「それに、そんなこと言う兄さんは嫌いよ」

「妹よ、それはあんまりじゃないか?」

 兄は精神的に傷ついたようだ。

「我はお前を、これほどまでに欲していると言うのに!」

 男性が一気に間合いを詰める。彼女は反射的に(ロング)(ソード)を横に払ったが、切っ先は美しい孤を描いて(くう)を斬っただけだった。

「妹よ、お前の力では我を止めることはできぬ!」

 掴みかかろうとした彼ではあったが、不意に後ろへ跳びずさる。彼女の目の前を高速で何かが通り過ぎた。

「やれやれ、邪魔者が到着したようだな」

 男性の視線の先には弓弦(ゆづる)を引き絞る人物がいた。その後ろから数人の男女が駆けつけて来る。

「妹との感動の再会も台無しだな」

「兄さん……、必ず元に戻してあげるから」

 彼女の目尻から(しずく)が流れ落ちる。

 どうして、こうなってしまったのだろう。

 もう、あの頃には戻れないのだろうか。

 彼女の脳裡(のうり)には幸せだったあの頃が回想されていた。

声の想定(ボイスイメージ)

妹 上田麗奈さん

兄 松岡禎丞さん

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ