安価
「宿題…溜まった…」
「だからあれだけ課題は早めに仕上げろって言ったのに」
「そういう紫藤はどうなんだ」
「この通り」
「うわびっしり」
「ぬかりは無いよ」
「写させ「ないからね」」
「先読みされた」
「考えてる事くらい分かるよ」
「以心伝心か」
「なんだかんだほとんど一緒に過ごしてるし」
「ゴールインは近いな」
「人生のゴールイン?」
「そんなに俺を殺したいか」
「うん」
「無表情で言うな」
「あ、そうだ斎藤」
「どった?」
「ごめん この前借りたゲームのセーブデータ消えた」
「なっ!?」
「嘘です」
「あ…そう…」
「斎藤」
「なんだよ」
「俺とゲームどっちが大事?」
「…………え?」
「俺とゲームどっちが大事?」
「紫藤」
「嘘だッ!」
「そのネタは古いような」
「そうでもない」
「そういえばゲームとかアニメの探偵とか警察ってほぼ全員が疫病神だよね」
「なんで」
「行く先来る先殺人事件」
「いやまあ……」
「遭遇しないと始まらないっていうのもあるけど毎週必ず誰かが死ぬって事になる」
「そう考えると怖いね」
「ドラマもまた然り」
「相○みたいな?」
「実際にドラマとかアニメとかのトリックを使った殺人事件が起きたりしないかな」
「罰当たりな」
「面白そうじゃん」
「斎藤みたいな奴が犯罪を引き起こすんだろうなー」
「失礼な」
「斎藤はやっぱ性犯罪かな」
「もしかして俺ってただの変態としか見られてない?」
「友人S「いつかやらかすとは思っていました」」
「友人Sってお前だろ」
「さあね」
「ていうか今日静かだね」
「3年自由登校だし2年は修学旅行に行ってるし」
「この時期の修学旅行って何か珍しくない?」
「2月だしな」
「場所が沖縄なだけに」
「この時期に沖縄は無いよな」
「やっぱ安いんだろうね」
「安価な考えだな」
「そういえばよく『安価で絵を描く』っていうスレがよく立つけどあの安価はどんな意味?」
「シラネ」
「あの斎藤が知らない!?」
「ソッチ系のワードを全て把握
してると思ったら大間違いだ」
「そっか」
「おう」
「次の授業寝る…」
「バレないようにな」