放課後
「さて、ティータイムするか」
「残念だけどラノベしかない」
「ギャルゲやりてぇ……」
「ギャルゲの何が面白いの?」
「よくぞ聞いてくれた」
「聞くんじゃなかった」
「まず無条件にモテる所」
「二次元依存者ってこうやって生まれていくんだね」
「あと周りに美少女と美少年がやたらと多い所」
「百歩譲って美少女発言はまだ許せるけど美少年は自重して」
「あと性格がいい」
「…………あのさ」
「何?」
「なんでヒロインって可愛くて性格いいのに彼氏いないの?」
「今から俺が彼氏になるから」
「なるほど。嫁発言の手前か」
「そんな感じだなっ」
「えばるな。そういえば斎藤はロリコンなの?」
「オタクが全員ロリコンだと思っていたらそれは偏見だからな!」
「いや分かってるけど」
「間違ってはないけどな」
「やっぱりか」
「ロリが好きなんやない。ロリも好きなんやでー!」
「それどっかで聞いた」
「で思ったんだけど」
「うん」
「オタクって世間一般じゃいいイメージないけど実は社会貢献してるんだよな」
「たとえば?」
「キャラグッズとかゲームとかフィギュアとかラノベを買う」
「それのどこが社会貢献」
「ヒント、税金」
「ああー…納得した」
「日本の財政を一般人より潤しているのにこの扱い。畜生」
「そんな事誰も考えないし」
「ていうか一般人だってそれなりに買い物はするはずだからアニメグッズとかそこら以外で貢献してるはずじゃ」
「ヘックショイ!ブェッショイ!え?何?なんか言った?」
「こいつ一発ぶん殴ろうかな」
「日本も終わったな…」
「終わるのは斎藤だけだよ」
「そういえば紫藤は彼女…彼氏は作らないのか?」
「ねえ今言い直さなくていいと思うんだけど」
「紫藤は辛口だけど可愛いし」
「俺の性別と俺の拳の味を教え直してあげようか?」
「冗談だ。三割」
「半分以上本気なんだね」
「まあ可愛いのは確かだし」
「男が可愛い時点で疑問持て」
「そろそろ帰る?」
「そだね。日直イライラし始め
てるから教室空けないと」
「じゃあ帰るか…くぁ」
「帰る前ってよく伸びする人がいるよね」
「疲れを飛ばすためだろ」
「ふーん」
「帰りアニメ○ト行くけど」
「ついてくよ。どうせ暇だし」
「よっしゃ行くか」