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10分間  作者: 山甲 岬
2/22

可動域




「地理楽しい」


「俺は妄想が楽しい」


「斎藤って本当残念な奴だね」


「よくガッカリされる」


「だろうね」


「学校も金無駄使いするよな。地理はまだしも関数計算なんて何に使うんだよ」


「仕方無いよ。そのくらいできないと社会には出れないよって事じゃない?」


「俺は彼女を作りに高校に来たんだ」


「ああ、永遠に無理だね」


「だから紫藤付き合ってくれ」


「次言ったら今後一切無視する」


「ジョーダンだって、男同士はまだないわ」


「今まだって言った?」


「総理大臣になりたい」


「話をそらすな」


「関白になりたい」


「いつの時代だよ」


「まず総理大臣を倒さねばならない」


「RPGかな?」


「うん」


「まず斎藤が死になよ」


「殺そうとする必要はないけど守る必要も無いと思う」


「なんで?」


「どうせ代わりはいるんだろ」


「一度頭潰そうか?」


「待て。椅子は投げるものじゃないって教わったろ、算数で」


「言いたい事は山ほどあるけどまあいいや」


「総理大臣になったら毎朝必ず投票で決めたアニメを見る」


「税金泥棒すぎて」


「結果毎日しまじろう」


「草」


「そういえば1時間前のショタがどうたらこうたらだけど」


「うん」


「全部嘘」


「分かった」


「待て。俺はフクロウじゃないから首は回らない」


「回る人もいる」


「俺は回らないから」


「チャレンジしなよ」


「お前の笑顔が怖い」


「人体の回る限界ってどこまでなんだろうね」


「俺の首は既に限界だぞ」


「よくアクションもので首をキュッと回して倒すやつあるじゃない」


「ああ」


「あれ首を横に向けただけに見えるけど実際どうなの」


「いや俺で試そうとしてるのかは知らないけど普通に無理やり動かせば首くらいポッキリいくんじゃないんすかね」


「斎藤まだ回りそう?」


「来世が回ってきそうだ」


「フルスロットルで回そう」


「この女みてえな顔と華奢な腕のどこに馬鹿力があんだろうな」


「見た目によらないって事で」


「自分が可愛いのは自覚してんだ?」


「知らない」


「まあ認めたくないのは分からなくもない」


「斎藤は……」


「割と顔に自信はある」


「殺す」


「反論しない程度には認めてくれてててて首が首が首が」


「あ 先生きた」


「首がッ!」


「あ」



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