高度
「お前のブログ炎上させてやろうか!」
「ブログやってないし」
「プロフとかは?」
「そんなに炎上させたいの?」
「いいえ」
「まあやってないけど」
「結局かい」
「だって面倒だもん」
「確かに」
「入力欄多すぎ。あれ書いても見る人なんて数えるしかいないじゃん」
「無駄な事をやらないかなたんらしいな」
「えへへー」
「かなたんそれワザとやってる?」
「イライラした?」
「ムラムラしますね」
「…………!」
「冗談だって、かーなたん」
「最近お前が怖い」
「毎晩眠ってるかなたんの耳元で「かなたん愛してる」を何回も何回も繰り返してるからな」
「無理だろ」
「生霊が」
「ぎゃぁぁぁぁ!」
「生霊に怯えるかなたん萌え」
「うっさいバカ」
「幽体離脱したい」
「いきなりだね」
「でも痛いらしい」
「そうなの?」
「元に戻るときって確か鼻の穴から入るらしいぞ」
「なんというピンポイント」
「狭くて苦しくてそりゃもう」
「そこまでして幽体離脱する意味あるの?」
「風呂を覗くため」
「腐れ死ね」
「かなたんの」
「殺しても憑かれそうだ」
「迷わず憑くぜ」
「除霊師に頼む」
「愛は途切れない」
「えんがちょ」
「俺は汚物か」
「違うの?」
「清々しいほど腐ってるがな」
「違いがわからない」
「腐ると腐るの違い」
「もういいや訳わからん」
「かなたんには高度だったか」
「若干」
「高度といえば」
「うん」
「かなたんは高い場所平気?」
「苦手かな?」
「ういのう」
「黙れ。斎藤は?」
「俺は普通」
「さすが無神経だね」
「神経はあるぞ」
「そういう意味じゃなくて」
「しってるけどな」
「しってたんかい」
「文系なめんなよ」
「オタクって文系多いよね」
「オタクじゃなくても充分多いんじゃないか?」
「そうだね」
「かなたんは万能だよな」
「勉強だけね」
「ハァハァオジサンがハァハァいろんな事をハァハァ教えてハァハァあげようかハァハァ」
「それ以上近付いたら殴る」
「えー」
「あとその両手をわきわきするのやめろ」
「こりゃ失礼」
「さーて授業授業」
「さて頑張りますかなっと」