天使と悪魔
「二位じゃだめなんですか?」
「どこの議員だよ」
「一位になったって別にいい事無いじゃないか」
「評価はされるでしょ?」
「身長の事だぜ!」
「ああ…斎藤大きいもんね」
「クラスで一番大きいのもなんかアレだよな」
「俺は一番小さいけどな」
「…ならまあいいや」
「いいんだ?」
「ある意味ナイスカップル」
「いつからカップル」
「去年から」
「本人も知らない新情報だよ」
「なあ、お前ら」
「あ 吉田」
「なに?」
「お前らいつも一緒だけどなんかやってんの?」
「実は俺ら付き合ってるんだ」
「マジか!?」
「キモイから冗談でもやめろ。吉田、本気にするなよ。俺らは男同士だからな」
「だよな、んなわけないよな」
「フッ……吉田、それはどうかmぐっふぅ!?」
「斎藤の席は今日からゴミ箱に決定ね」
「リアル「お前の席ねーから!」状態だ!」
「まて紫藤、粗大ゴミは外だ」
「あ、そうだった」
「吉田最近口悪くない?」
「焼却炉無くなったんだっけ」
「おい焼死体」
「まあとりあえず俺行くわ」
「あいよー」
「吉田ってあんなキャラだったか……」
「斎藤よりはマシだね」
「俺と比べるな」
「はいはい」
「かなたんは可愛い顔して毒を吐くからなぁ」
「可愛い顔してるとなめられるからね」
「愛でられてるけどな」
「否めない」
「そういえば最近アニメ見れてないなー」
「録画してないの?」
「録画はしてあるけど見る時間が無くてね」
「へぇ…」
「かなたんの写真集を作ったりとか色々やってるからな」
「今のは聞き捨てならねぇ」
「ん?なんだ急に関節技なんか決めておかげで腕がねじ切れそうがぁぁぁああぁああッ!」
「俺の何を作ってるって?」
「やめろ!クラッチだけは!天使の笑顔で悪魔のリバース・ボストン・クラブぅぅぅ!」
「よく知ってるねそんな技」
「痛い!もういいから!」
「あれ?逆エビ固めとどう違うのかな?」
「おい感覚が無くなってきたぞやばいんじゃないかコレ」
「ところで斎藤」
「俺の足なら崩壊寸前だぞ」
「クラッチ決めてるの実は吉田だったりする」
「てめえ吉田ァ!」
「うわぁぁぁ!?」
「おお、一気に形勢逆転」