運命共同体
「とまあ古文も無理なわけで」
「なんでそんなに勉強できないのか疑問なんだけど」
「俺の脳内はアニメ九割その他が一割だから仕方無い」
「その比率はどうかな」
「違ったアニメ三割その他一割紫藤が六割だ」
「ねえ喧嘩売ってる?」
「まあ冗談は置いといて」
「冗談じゃなかったら困る」
「紫藤って勉強も運動もできるけどほかはどうなんだ?」
「ほかって?」
「家事とか」
「家事は苦手」
「じゃあ料理」
「全くできない」
「目玉焼きは作れるだろ」
「サニー・サイド・アップ!」
「…できないんだな?」
「うるさい」
「…紫藤」
「何?」
「料理ならできなくてもいい。だからそのままマダオにはなるな」
「その言葉斎藤に打ち返すよ」
「失礼な。料理くらいできる」
「打ち返したのはマダオの部分だけだから安心して」
「寄生虫に俺はなる!」
「ならなくていいよ」
「あー彼女か彼氏欲しいなー」
「斎藤なら彼女くらい簡単に……って男でもいいのかよ」
「美少年でショタに限る」
「それ以前に相手は男だから」
「リア充爆発しろ!」
「爆発したらそこら中にリア充の血やら骨やら内臓やらが散乱する事になるけど」
「リア充蒸発しろ!」
「親も蒸発するよ」
「ある意味リア充だしな」
「伴侶がいるわけだし」
「若い男女の絡みは苛つくけどおじいちゃんおばあちゃんだとなんか和む」
「あー分かる」
「なんか笑顔になる」
「あんな老後送りたいよね」
「俺と送ろうぜ」
「死んでもごめんだね」
「俺より死を選ぶと?」
「間違いなく」
「なら死んだ紫藤の身体を俺が好き勝手やってもいいわけだ」
「お前を殺して俺も死ぬ」
「お前になら殺されてもいい」
「いいのかよ」
「死して尚紫藤と共に」
「俺はどう頑張っても斎藤から逃げられないんだね」
「へっへっへ」
「変な奴に目を付けられたのが運の尽きだったなー」
「あながち悪くは無いだろ?」
「まあね」
「……なんだろうほんとにもう……なんで紫藤男なんだろ……」
「仕方無いじゃん」
「運命とは残酷なものだ」
「そんなもんでしょ」
「さて、もうひと頑張りしますかなっと」
「じゃねー」