表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/50

第3話「欧米大陸に紅葉は無い」

「シナビっ! お前、アメリカから戻っていたのか!?」

「ニューヨークのクリームもみじ饅頭は絶品だったよ。それはそうと太陽くん、どうやら君は、力を手に入れたようだね」

「力? 何の話だ?」

「トボけるなよ。変な男から変な薬を貰っただろう?」

「ああ、アレね。貰ったぜ、そして飲んだぜ」

「あれは人に強大な力を与える賢者の秘薬さ。いずれ君も、自身に備わった未知を自覚するだろう」

「『君も』? シナビ、まさかお前もあの薬を……」

「いや、僕の場合USBにフォルダがあったからインストールしたんだ。そして力を得た」


 …………意味がわからないんだが。しかし、シナビがキチガイなのは今に始まった話ではない。現にこうして俺の席にウェディングケーキを置いたりするしな。


「そうだよケーキ! シナビ、この馬鹿でかいケーキは何なんだよ!?」

「連休中、暇だったからアメリカ帰りに作ったんだ。折角だから、太陽くんにお裾分けするよ」

「世界一いらねえ」


 俺はウェディングケーキのクリームを指ですくい、口に含んだ。

 …………普通に美味かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ