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第29話「都合の良い女」

 峰長との対談の末、勝負は今度の日曜日に持ち越された。

 峰長が勝てば、俺の能力を処分する事。俺が勝ったら、峰長は今後2度と俺に逆らわない事を約束し、1本試合で正々堂々の戦いを行う予定だ。

 当然、俺に負ける気は無い。どんな手を使ってでも、勝負には勝つ所存だ。

 そんなこんなで、放課後。俺は美山に協力を仰ぐため1年の教室に来ていた。


「という訳で、今後も俺に協力してくれよ。美山」

「それは構いませんが、如月先輩。1年の教室に2年生が来ると、他のクラスメイトが警戒しちゃいますよ。先輩、ただでさえ人相が悪いんですから」

「俺のどこが強面だっていうんだ」

「それはそうと、日曜日に峰長先輩と戦うという話ですが、果たして勝算はあるんですか? ハッキリ言いますけど、私喧嘩は得意ではありませんよ」

「それについては作戦がある。お前にもこれからついて来て欲しいと考えてたんだ」

「どこに連れてく気なんですか? 校舎裏? 更衣室? それとも体育館倉庫?」

「黙ってついてこい。玄関ホールに集合をかけてある」


 俺は美山の手を掴み、1年の教室を出る。後ろの方で1年生共がこちらを見ているような気がするけど、無視して先へ進む事にした。

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