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第14話「奇策と他力本願」

「バケツは持ったか、美山っ! こいつを砂糖女に被せれば、彼奴は弱体化するはずだ!」

「重いですよ〜先輩ぃ〜!」


 シナビから峰長の弱点を聞き出した日の翌日。俺と美山は早朝、2年の俺の教室に来ていた。

 峰長は、まだ来ていない。奴がこの教室に来た瞬間、バケツいっぱいに詰まったこの大量の水を、奴に浴びせてやるって作戦だ。それで峰長甘子は弱体化する……はずだ。


「いいか美山、これはタイミングが重要だ。教室に入り、油断している合間に、峰長に水を被せなければならない。つまり、お前の判断に全てがかかっている。わかるな?」

「ていうか先輩がやってくださいよ! 後輩の女子に重いものを持たせないでください〜」

「ヤダよ、俺は。だって疲れるもん」

「捨てますよこの水!」


 そう言って美山は、バケツを窓に投げ捨てた。


「おい!ここ2階だぞ!?」

「責任を問われたら、如月先輩にイカガワシイ事されたって言います!」


 こいつ、容姿に反してなんて悪どいことを企みやがるんだ!

 そして、俺が美山に慄いていると、途端に窓の外から叫び声が上がった。

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