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第13話「敗北再び」

「で、またカラカラに水分を抜かれたという訳か」

「先輩大丈夫ですかぁ〜」


 峰長との戦いから30分。美山の連絡を受けてやって来たシナビが、ミイラ化した俺を蘇生してくれた。そしてシナビは、俺の口に大量の焼き菓子を詰め込んでいた。


「それにしても、貴方が大森萎先輩ですか。お初にお目にかかります、美山イヅナです」

「ご丁寧にどうもイヅナちゃん。君のことは『人物を検索する能力』で知っていたよ」

「お噂はかねがね。聞いた通り、いや、聞いた以上のチート能力をお持ちのようですね」


 シナビのつくった焼き菓子を食い終えた俺は、シナビに向き直る。


「シナビ、情報を教えろ。どうすれば峰長甘子を倒し、俺の能力を取り戻せる」

「まずは、『助けてくれてありがとう』だと思うんだけど」

「『砂糖を司る能力』…………、最初聞いたときはギャグ能力だと思ったけど、なかなかどうして、2度も敗北を味わうとその危険性がわかってくる。生身では近づくこともできない時点で、無能力者の俺には大きなハンデだからな」

「感謝の言葉は無し、か。……甘子ちゃんの能力で、一番不味いのはそこなんだよね〜。あの砂糖の嵐は、全生物にとっての災厄だよ」

「だからシナビ。俺は、奴の弱点が知りたいんだ。お前なら知ってるんじゃないのか?」


 シナビは、考えるそぶりを見せ、そしてこう答えた。


「峰長甘子の弱点。それは、『水』さ」

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