表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/50

第12話「忠告」

「無駄な努力をしているようね、如月」

「はぁ!! 峰長、何故ここに!?」


 俺たちが会議をしている最中に現れたのは、数時間前に我が宿敵となった峰長甘子だった。この女、俺がコソコソ打倒馬鹿の策を練っていたことに勘付きやがったんだ!


「こいつ……敵情視察か! 清めた塩をプレゼントするから帰れ砂糖女っ!」

「私はわざわざ忠告しに来たのよ。貴方に、これ以上こっちの世界に介入してこないようにねっ!」

「どういう意味だ!?」

「如月……、貴方が今朝得た力は、今後の人生を大きく狂わせるとても危険な物よ。でも、今ならまだ引き返せる。貴方が自分の力を完全に自覚する前に、私達と関わらない方がいいわ。でないと多くの人が悲しむわ」

「糖質風情が、この俺様に偉そうな口を叩くなっ! お前の言っていることは、俺に能力を返したくないだけの方便だろう! そんな言葉誰が信じるかよ!」

「聞きなさい! 事は貴方だけでなく、貴方に関わる全ての人を巻き込む可能性があるのよ! それでもいいの!?」

「最高ッッ! 都合がいい肉盾が出来るって訳だ、是非もないぜ!!」

「肉盾ってニュアンス、微妙にイカガワシイですよね」

「ちょっと黙ってて貰えないかな、後輩」


 俺は美山を制止する。こいつの存在は、この俺をヒヤヒヤさせるほどに多方面でヤバい気がする。


「…………貴方が引かないというのなら、仕方がないわ。これ以上被害を増やさないためにも、少し痛い目に合ってもらうわ」

「上等だぁ! こいや砂糖キチガイがァァァァァァ!!!!」


 先手必勝。峰長が行動に移す前に、俺は奴に向かって拳を振った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ