トンネル(マンホール)の向こうは、異世界でした。その1
マンホールから異世界転移した主人公は、やっと自分の置かれた状況を理解し始める。
ここからどうなっちゃうの~??お願い!!死なないで○ノ内!!あなたが倒れちゃったらいったいこの後どうなっちゃうの~?
次回!!「城○内死す!!」
すみませんでした。
待ってみたけど神様とか美少女の声も聞こえない。
聞こえてくるのは風が木々を揺らす音や鳥の鳴き声ばかり。
待っていてもなにも起こらない事にしびれを切らし、俺はとりあえず周辺を調べてみることにした。
しばらく歩いて行くと、見覚えのあるスクールバッグが落ちていた。
中身は筆記用具と弁当、ノートが数冊と携帯電話、携帯ゲーム機だ。
「中身は無事かぁ、弁当はとりあえずおなかすいたら食べよう」
スクールバッグを方にかけ、更に辺りを散策するも森を抜ける気配はない。
見渡す限りの木々が不気味に手招きしているようにも見える。
「・・・正直めっちゃ怖いわ」
友達なんて数えるくらいしかいない、学校でも休み時間は一人でゲームや読書に没頭するだけなボッチである俺でもやはりこんな状況に一人きりなのは不安になるのだ。
どれくらい歩いただろうか、ふと水のはねる音が聞こえた気がした。
「そういえば喉渇いたな・・・」
俺は自分の耳を頼りに水音のする方へと歩くことにした。
時間にして2、3分くらい歩いたところ、急に木々が途切れてまっさらな草原と草原を分断するかのように流れる大きな川にぶち当たった。
俺は川に駆け寄ると両手で水をすくい口に含んだ。
「うっま・・・!」
そう、めっちゃうまいのだ。
水がおいしいと感じたのは生まれて初めてだった。
見れば透き通った川の中には魚が時折はねながらも優雅に泳いでいる。
食べるのに困ったら釣りでもするかぁなんて事を考えられるほどには余裕が戻ってきた。
「そういえば川沿いに歩いて行けば村とか町とかあるんじゃないの、お約束な感じなら」
そう思い当たった俺はとりあえず川に沿って下流へと歩いて行く。
草原には山羊や馬、牛などが群れをなして草を食んでいる。
近づくのは怖いのでとりあえず距離は取っておいた。
「動物は元いたところとあんま変わんないのな」
ちょっと変わっているといえば遠目でしか分からないが額辺りに生えた見事な一本角くらいだろうか。
馬なんてあれユニコ○ンじゃんなんて突っ込みを入れつつ下流へ歩いて行くと、遠くに予想通り町らしき集落が見える。
家々が建ち並び、煙突からは煙が立ち上っている。
「とりあえず人がいるなら話でも聞いてもらおう、通じれば」
生活する人がいるっぽいことは分かったが話が通じるとは限らないのだ。
なんせ異世界ですから。
「こういうのはお約束じゃん。神様が言葉通じるようにしてくれるとかさぁ・・・」
2時間ほど歩いただろうか、ついに俺は集落へとたどり着いた。
集落は木の塀で周囲を囲っており、正面には同じく木で組まれた立派な門が構えられている。
門の前には
ーーーーーーーーーー竜がいた。
はい!!やっと異世界っぽくなってきたぁ!!!いいよぉ!!!いいよぉもっと!!!もっとだ!!!!




