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マンホールに誘われて

「クソ寒い…あとなんか痛い…」


肌寒さに思わず目が覚めた俺は眠い目を擦りながら体を起こした。

何故だろう、身体中がバキバキと音をたてて軋むように痛む。

眠気の残る頭でボーッとすること3分弱、周りの風景に見覚えがないことをやっと自覚する。


「…えっ、ここどこ」


青々と繁る草木、南国にいそうなカラフルな鳥、とどめに頭上に輝く2つの太陽。

俺はそんな中やたらとでかい大樹の前に座り込んでいた。


「あぁ、夢か」


俺は考えることを放棄して大の字になると、再び眠りについた。



……………眠れなかった!!



「夢じゃない…」


頬をつねるがやはり痛い。

正直この場所に全く心当たりはないが自分の家でないことだけは間違いない。

いつの間にか眠気はさっぱり消え去っていた。

とりあえず状況を整理するため、昨日のことを思い出すことから始めることにした。

客観的に物事を見るため、ギャルゲ風な回想で思い出してみようと思う。



俺こと秋高誠二はごくごく普通の17歳高校二年生!!

隣には可愛い幼なじみが住んでないし、お兄ちゃんが好きすぎてぶっとんだ妹だっていない!!

金髪ツインテールのツンデレガールなんて2次元でしか見たこともないし、曲がり角でパンをくわえた女の子と衝突したことだってない!!

彼女いない歴=年齢なのはご愛嬌!!

ごくごく平凡な夫婦のもとに生まれた男の子さ!!



とそんなことはどうでもいい、自己紹介してる場合じゃなかった。


たまたまいつもより早く目が覚めた俺は、たまたまいつもより10分早く家を出て、学校へ向かって歩いていた。

出掛けにテレビで見た星座占いでは最下位の12位だったが、ラッキーアイテムがマンホールだという。

とりあえず登校しながらマンホールというマンホール全てを踏んでみることにした。

シャッターの閉まった寂しい商店街を抜け、もう数えていない何個目かのマンホールを踏み抜いた瞬間



え?踏み抜いた?



落ちている。

それだけがわかった。



「思い出した、マンホール踏み抜いて落ちたんだよな…」


しかし記憶にあるかぎりマンホールはしっかり蓋が閉まっており、人が落ちるような構造ではなかったように思う。

いや、蓋空いてたのだろうか?

状況を整理しているうちに思い当たったことがある。


「これは噂に名高い異世界転移ってやつではないだろうか」


太陽が2つもあるなんて普通じゃないのだ。

ラノベとかアニメであるアレだ。

そうと決まれば話は早い。

俺も男の子だしそういうのわりと憧れたりするよね、剣と魔法の世界とかさ。

とりあえずこういうときのセオリーって神様とか美少女が声をかけてくれる気がするんだよね。


ーーー30分経過ーーー



何処からも声はかからなかった。




初めての執筆なので至らない点も多いと思いますがどうぞよろしく

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