進級祭一日目:延長戦
真夏………は俺を…………。
くっ…でもまだ俺は捨てきれてないんだよ。
あの冬の日、亡くした命を。
でも…広一…俺は………まだ…
『それでは1番と14番による延長戦を
行います。1番リーダー不知火真夏。
14番リーダー沢口広一両者は前に出て
使魔召喚戦を初めてください。』
「良いの?広一。マシンガンで?」
「そういうセリフこっちのだな。
ヒールボウアローでよ。」
散弾銃vs回復の弓矢………
圧倒的戦力を誇るのは広一だ。
一方で真夏はどう戦うんだ…?
「香野………俺は応援しなくて良いからな?」
「………。」
『それでは始め!』
HP換算数字は両者50だ。
だけどこのままだと真夏がすぐに
0になって―…
「回復の旋律!」
と真夏が先制攻撃を仕掛ける。
だが、それより先にチートクラスの
化け物武器マシンガンが真夏を襲う。
「なっ………?!」
だが真夏はそのマシンガンが放たれる
弾を全て矢で弾き返しながら
矢自体も広一に当たる。
そしてHP表示を見たときには
真夏はほぼ傷かず広一のHPが
真夏の半分になっていた。
立ち上がろうとする広一を横目に
真夏はすぱすぱと矢を射っていく。
順々に体力がなくなる広一は
残り10を切ったところでにやりと笑い
マシンガンを上に向けすぱぱぱっと
撃った。
「なっ………?」
真夏はそう不可思議に呟いた。
俺も思った。
煙とともに雷が舞い
広一の武器を見た。
「マシンガンだと
遣りづらいからな………。
2丁拳銃に変えたよ。」
同一の武器でなければ
普通は無理だ。
………だが、広一の武器は特殊で、
マシンガンから
2丁拳銃に変えれる特性を持ってる。
その代わりに………
「でも威力は半減てところだ。
なっ?良いもんだろ?」
「それで戦う気?」
「ああ。」
真夏は呆れた声で呟いた。
「意味無いわ。」
矢が広一に放たれた直後―…!
広一は笑いながら
走駆ける。
そして………!
「意味無いか?」
ずばばばばばっ!と
雷の弾を全て真夏の死角に
撃ち真夏の体力が一気に下降する。
「嘘っ………?!」
と言ってる間に両者の体力は
共に10を切っていた。
歓声が湧き上がる。
熱い試合だ、そう思った。
汗をかく真夏は真剣な眼差しで
広一を貫き、広一もまた真夏に
鋭い猫の眼差しで両者睨み合う。
じりじりと地面を床を靴で音を立て
両者四角の角に入りそれぞれ
弓と銃を向ける。
そして…広一が先を取った。
「チェックメイト」
ガチャンッ!
………え?
「発射しないならこれで終わり―…」
「いや、終わりだ。」
とその時周りにあった
広一が撃った空の薬莢が
火花を散りそれが雷となって
真夏を貫いた。
雷という弾丸で。
「あー…!………」
(お前の容態を泣きながら聞いてきた。
少しは真夏を応援してやれよ?)
不意にだが広一のあの言葉が
俺の脳内で再生された。
「真夏………!!!!」
俺はいつの間にか叫んでいた。
でも真夏は一瞬俺のほうを見ながら
笑い、そしてばたりと倒れた。
次回更新日決定!
2月25日予定




