白刃護編:狂い咲く黒い華
ハッピーニューイヤー!
ということで続編を出します!
「じゃあ僕からの条件二つ。
一つ目として広一くんにはこれを。」
と紅がとりだしたのは黒い丸い塊だった。
黒いといよりは黒い渦を巻いて
輝くのような黒いけれど
模様があるようなものだった。
これは?と広一は聞くと紅は嬉々として語りだした。
「君達が能力の魂?だっけ?
氷や炎といった属性の元の塊を現したものさ。
君達はそういったものを使うけど
それはまだただのデータという仮物にすぎないんだよ。
…てことで言ってる意味が分かってなさそうだし。
簡単に言うと"君達の使ってる
データと呼ばれる力ではなく現実、
リアルの力"がこれさ。」
と闇の塊を俺に突き出しながら5人に語りかけた。
そして笑いながら広一にこう告げた。
「これを飲み込んで身体に取り込むんだ。
そうすれば闇の塊が君の中に
生き続けることになる。
但し。
闇の塊はそのままの意味を持つから
人格が破綻することは分かると思う。
まぁその見返りとして
闇というリアルの力ではあっても
現実には表すことの
難しい力を無制限に使うことが出来るの
だから…一朝一夕だと思うよ。」
どうする?と言われたその塊を見て
広一は後ろの4人を見る。
皆を助けれる力なら。
たとえこれが嘘だったらそのあとに
でもこの男を殺す。
それでいい。
と広一はそれを口に頬張る。
硬いそれは一瞬にして
液体に代わり水のような滑らかさと
コーラのような刺激とともに身体に染み渡る。
そうして俺の視界は徐々に狭まっていく。
「あっ…………ああああああ!!!!!!」
俺はその場でうずくまり
悶えながら胃の中で暴れだす
何かを押さえつける。
だが溜まり出した胃の中のものは
俺を包み込むような感触で俺を蝕んでいく。
(闇は君の闇だよ。
つまり君は生まれ変わるのさ。
闇に。クロに。)
紅が俺の耳元で告げる。
騙された。
そんな気は失せまた痛みと快感と無と
狂った何かが俺を乗っ取った。
「あっ……ァァァアッハハハハハハハ
ハハハハハハハハハhhhhhhh!!???!!!!」
俺の中で何かが狂い出した。
「どっどうしたの?……広一は…?!」
静はそう言って広一に近付こうとする。
それを制したのは他でもない紅だった。
「今触れたら手首が飛ぶよ。」
とにっこり笑ながらそう告げると紅は広一を見やる。
静は広一を見ていられなかった。
赤ん坊のように駄々をこね泣き何かを
訴えるような目を見てそして
……ずっと泣き笑っていた。
ぐちょぐちょになった目を静は
また泣きながら見るしかできなかった。
『あなたはこれを受け入れますか』
何をだ。
『あなたの中には眠るべき者がいる。』
受け入れる?
『あなたは選ばなければいけない。』
だから。
『あなたは選ばなければいけない。』
何を受け入れるんだ。
『沢口広一。あなたは選ばなければいけない。』
何を選ぶんだよ。だから
『天と地、海が交わるとき世界は出来上がる。
さぁ目を開けて。
あなたは選ばなければいけない。
この世界を。
命運を。
さあ目覚めて。』
『闇よ』




