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俺と過去くん

作者: ライス中村


過去ってやつが不安そうに

俺の服の袖を引っ張った

仕方がないから連れてくんだ

背中におぶってさあ行こうか



コイツはいっつも嘘をつくし

しょっちゅう悪口も言うし

時々俺を殴ってくるし

どうにも救えないやつだけど


それでも俺が今ここにいるのは

辿ってきた道を覚えてるのは

喧嘩しながらでもコイツと

なんだかんだ必死に一緒に

トコトコ歩いてきたからなのです


これからもボチボチよろしくな

たまに無視しちゃうのはゴメンな

俺がジジイになった頃には

少しくらい優しく面倒みろよな



過去ってやつが気怠そうに

道を塞ぐ岩を蹴っ飛ばした

たまにこういうことするから

どうにもコイツを憎みきれない


このさきコイツは大きくなる

反対に俺は小さくなる

いつか俺が消えちゃうときは

どうかうまく生き残っておくれよ



これからもボチボチよろしくな

たまに涙見せてゴメンな

オマエがしんどくなったときは

頭くらい撫でてやるからさ



これからもボチボチよろしくな

たまに無視しちゃうのはゴメンな

俺が寂しくなったときは

少しだけ長く側にいてくれよな


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