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コノハの短編集

雲の上

作者: コノハ
掲載日:2009/10/17

 雲の上で考える。

 もし、この鉄の翼が落ちたら僕はどうなるのだろう。

 雲の上で考える。

 もし、この巨大な鳥が落ちたらみんなはどうなるのだろう?

 決まっている。この雲の上に永住することになるだけだ。

 雲の上で、雲の下のことは一切考えずに、過ごす。

 

 ……うん、悪くない。

 

 そう思うのはいつからだろう。

 死を想い、世界の終わりを想う度に思う。

 なぜ、こんなにも僕は異常なんだろう。

 

 なぜ、こんなにも壊れているんだろう。

 死を想うのは普通かもしれない。

 世界の終わりを望むのは普通なのかもしれない。

 

 でもそれは実行できないから普通であって、

 

 実行できたらそれは、もはや普通ではなくなる。

 

 そして、今僕はそれを実行できる。

 

 かるくボタンを押すだけで、僕の世界全てが終わる。

 ……終わらせようか。

 どうしよう。そうだな、十分以内に面白いことがなかったら終わらそう。

 ……あ、あの子が話しかけてきた。

 話の内容こそつまらなかったけど、まあ、面白いことに分類してもいいかもしれない。

 

 よし、世界を滅ぼさない。

 

 決めた。それはあの子のおかげ。

 

 いつも、あの子には僕が世界を終わらせようと決めると、今みたいに止められる。

 

 あの時は、恋ができなければ、だった。

 

 あの時は、彼女ができなければ、だった。

 

 そして今は、あの子が話しかけてくれなければ、だった。

 

 ……僕はあの子に守られているのだろうか。

 

 きっとそうだ。きっとそうなら、今日も優しく、あの子に囁いてあげよう。















 大好きだよって。

 

 詩のような、そうでないような。

 壊れた『僕』と、優しい『あの子』。

 二人はこれからも、いびつな関係を続けていくのでしょう。

 散文駄文失礼しました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 男性が自分の世界を終わらせる時、女性が近くにいる状況 それは何故? いつも一緒? それともどこでも終われるの? それだと大きな鳥は? 疑問が続く作品。 ただ、それは詩のいいところ 疑…
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