迫る決断
読んでくれてありがとうございます
実は大相撲九月場所に夢中になっていて日中にあまりかけていません
マイペースに頑張っていきますのでお願いします
それは猿歟国に居座っている鬼からで、猿歟国を倒す協力を持ちかけるものだった。
勿論一同は困惑した。
鬼が猿歟国を脅威と見なし、倒しておきたいというのは分かる。
そしてそれを人間同士でやらせれば被害を抑えられるというのもだ。
しかし、だからといってこれから鬼を倒そうという人間に協力を持ちかけるのはおかしなことだ。
鬼の言うことには、猿歟国の外と内から攻撃を仕掛ければいくら強かろうと対応できるはずがない。
よって同時に攻撃を開始して猿歟国を倒そうという計画を持ちかけてきたのだ。
確かにそれは猿歟国を倒すのであればこの上ない策であるのは間違いない。
しかし、前述した通り倒してしまったのでは意味がないのだ。
今桃山太郎達は和解し、背中を預けられるような仲間を求めているのである。
桃山国に戻ってきていた吉備弾吉は協力を断る形で話を進めようとした。
だがここである一つの国と意見が対立してしまったのだ。
なんと一番最初に引き入れた雉嘛国の王である。
彼は言った。
「確かに俺は桃山太郎に協力すると言った。それにお前は約束通り犬駕国と盟を結ぶところまで来ている。だがいつまで猿歟国に時間を割くつもりなのだ。彼らを倒してでも立ち向かわなければいけない敵がいるんじゃないのか?」
そう、彼の言っていることは何も間違ってない。
それは桃山太郎も吉備弾吉もよくわかっていた。
猿歟国相手に時間を食うわけにはいかないのである。
今鬼が猿歟国を倒そうとしていることからも分かる通り、鬼は人間と戦う準備を着実に進めている。
それは鬼を倒したい桃山太郎達にとって不利でしかないのだ。
だが鬼と協力したとなれば国民達はどう思うのだろうか。
そんなことは彼らの思いに火をつけた桃山太郎が一番わかっていた。
桃山太郎は難しい選択を迫られたのだった。
読んでくださりありがとうございました
猿歟国をどうするのでしょうか
これからもお願いします
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