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とある世界の桃太郎の話  作者: スカル
第1章『日本統一』編
10/13

希望を与える男

読んでくれてありがとうございます

頑張っていきますのでお願いします

結局、雉嘛国の王は猿歟国に対して攻撃の姿勢を見せ続けた。

しかし桃山太郎は穏便に話を進める方向で譲らず、意見は対立したままであった。

話し合いが終わらないことを見かねた雉嘛国の王は言った。

「ならばこうしよう。これから一か月以内に猿歟国と和解できたのなら、俺は猿歟国に攻撃はしない。しかし一か月後に失敗していたのなら、お前たちは雉嘛国とともに猿歟国を攻撃してもらう。それならどうだ?」

「…わかった」

これは合理的な策だ。

こうなれば桃山太郎も受け入れるしかない。

そしてこれにより桃山太郎と吉備弾吉は急がなければいけなくなった。

鬼には一か月の準備がいると雉嘛国の王が伝えてくれた。

最初は怪しまれたそうだがどうにか収めたとのことだ。

ここから桃山太郎による猿歟国攻略が始まる。

ただ問題がある。

それは今回、吉備弾吉が協力しないことだ。

それは雉嘛国の王の吉備自身が決めたことである。

雉嘛国の王は今回の失敗は吉備の策が裏目に出たことが原因であるとし、協力を禁じた。

勿論桃山太郎は吉備をかばったが、吉備自身がそれを認めたのだ。

そこには二人のある意図があった。

これまでの桃山太郎は吉備に頼りすぎていたのである。

それは吉備が思うまでもなく、桃太郎が一番わかっていただろう。

このままでは桃山太郎は人類のリーダーとして戦う者にはなれない。

そう感じた二人は口裏を合わせ、桃山太郎一人で猿歟国と和解させようとしたのである。

桃山太郎はそのことには気づきもしなかったわけだが。

そうして桃山太郎は一人で猿歟国を味方につける策を練っていた。

だが彼には直接話をつける以外の方法は思いつかなかった。

雉嘛国を味方にした時と同様である。

桃山太郎にそれ以外の方法が思いつかないことは二人ともよく知っていた。

それでも彼に託したのだ。

彼が猿歟国にさえも希望を持たせる男であるとわかっていたからである。





読んでくださりありがとうございました

今日はランカーの方も上げますのでお願いします

よければブックマーク評価お願いします

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