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勇者に4人の幼馴染が寝取られ……あれ1人様子が?  作者: 鶴沢仁
第四章 魔都アクエリラス
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エピローグ

 

 カルマが死んだことで、魔都を覆っていた、巨大な壁が無くなる。

 それと同時に、魔法も使えるようになっていた。

 どうやら、カルマ自身が魔封じの原因だったようだ。


 クリスは、重症のアレフの治療をした後に、全員に全体清潔魔法(オールクリーン)の魔法を掛ける。血や、臓物などで付いていた、悪臭や気持ち悪い感触も、すべて消えた。


「今回は、お役に立てず……ご迷惑をお掛けしました。アレフや、リノや、姉さんがいなければ今頃は……。本当に、ありがとうございます」


 涙を滲ませたクリスが、仲間たちに謝る。


「いや、クリス……お前が居たからこそ、俺はここまで頑張れたんだ。愛する者がいたからこそな」

「クリスは……役に立ってたよ。だって、あたしが操られた時、確かに声が聞こえたんだ。クリスの、優しい声が……」

「お姉ちゃんは、わたしの全てです。だから、お姉ちゃんが謝る必要なんてないんだよ?」


 三人共から、温かい言葉を貰ったクリスは、再び頭を下げて感謝する。


 その後、アレフの転移魔法で王都まで戻ったクリス達は、国王に一連の事態を報告した。

 四天王が倒されたことを聞いた王は、水の都を取り戻すべく、すぐに騎士団を水の都へと送り込む。


 カルマから脳を壊されていたのは、水の都に住む、ほぼ全員だった。

 全裸で襲い掛かって来る彼らを、騎士たちは次々と殺戮していった……。

 その凄惨さは、吐き出す騎士たちが何人も出て来るほどだったという。


 数日後、水の都を取り戻せはしたものの……。

 綺麗な水は汚染され、街は様々なものが混ざり合った、腐敗臭で凄まじく…かつて水の都と呼ばれた、アクエリラスは誰も住むことが出来ない街となった。


 魔都となり果てた、水の都……復興の目途は、今の所、立っていないそうだ。


 顛末を聞いた、聖女(クリス)は嘆き悲しみ、死んだ者達が、無事に天国へと行けるようにと……三日三晩、教会で聖なる祈りを捧げ続けた。

 その姿は、王都の高官たちや、貴族、王族も目にしたが、聖女のあまりの高潔さに声も掛けれなかったそうだ。


 そして、クリスが祈りを捧げ終わり、アレフ達も魔都での戦いの疲労が大分取れた頃に。


 王宮魔術師が、慌てた様子で部屋に駆け込み、クリス達にこう伝えた。


「ま、魔王がいるとされる魔城が……出現しましたッ!!」


 魔術師の言葉に顔を引き締める四人の英雄たち。


 今、最後の戦いが始まろうとしていた。

まだ、始まりません。

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