第086話:二〇二〇年年末
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【二〇二〇年一二月 名古屋 石原由紀恵】
国際ダンジョン冒険者機構(IDAO)に登録されているダンジョン冒険者の中で、Bランク以上の冒険者は全世界で一二人しか存在しない。そのうち六名が、ダンジョン・バスターズに所属している。そして五名がバチカン教国のダンジョン・クルセイダーズの第一騎士団である。本来は六名であったが、ジョーカーとの戦いの中でレオナール・シャルトルが命を落としたため、五名となってしまった。
全世界でも知名度のある二つの組織だがそのほかに一名、Bランカーが存在する。名古屋を拠点に活動する冒険者パーティー「旭日」のリーダー、佐藤蒼汰である。
名古屋駅近くの個室のある喫茶店で、私は「旭日」のメンバーたちと初めて顔を合わせた。目の前の男、佐藤蒼汰については以前から気にはなっていたが、名古屋を拠点としているため顔を合わせる機会がなかったのだ。
「今池ダンジョンの討伐、おめでとう。ダンジョン省としても、貴方たちの活躍には本当に期待しているわ。早速だけれど、今池ダンジョンに研究班を入れたいから……」
「悪いが、それはダンジョン・バスターズにでも頼んでくれ。俺たちはすぐにでも、大阪ダンジョンに入る」
ダンジョン省の研究チームを最下層に入れるため、彼らに協力してもらおうと思ったが、にべもなく断られてしまった。彼らは名古屋ダンジョンの所有権を放棄するかわりに、現在立ち入り禁止となっている大阪梅田のSランクダンジョンに入る権利を求めてきた。Cランクダンジョンを討伐できる力を持つのなら、そうそう不覚は取らないだろうとのことで、ダンジョン省はこの申し出を了承した。
「そう、残念だわ。もっとも、ダンジョン・バスターズも名古屋ダンジョンには興味があるようだから、最下層への案内は彼らに任せることにするわ」
そう言って私は喫茶店内に視線を向け、そして彼らに視線を戻す。
(それにしても、同じダンジョン討伐者なのに、江副和彦とはまったく違うわね。これも若さかしら)
江副和彦は四〇過ぎの中年で、社会人経験も長い。曲がりなりにも中央省庁の事務次官と打ち合わせをするのなら、彼であればそれなりの部屋を用意するだろう。少なくとも喫茶店の個室というのはない。格式云々以前に、情報漏洩などのセキュリティの面で問題だからだ。
パーティーの宿泊先にも、その傾向が出ている。ダンジョン・バスターズでは、宿泊するホテルはそのエリアでも最上級のホテルを取る。これは冒険者の精神的負担を考えてのことだ。一方、ライジングサンは格安とは言わないまでも、普通にサラリーマンが宿泊するようなビジネスホテルを使っている。お金がないはずがない。それは彼らの魔石納入量からも間違いないことだ。
「一つ聞きたいのだけれど、貴方はどうしてダンジョン・バスターズに入らなかったの? 彼らはダンジョンの討伐を最優先にしている。その中にはもちろん、大阪ダンジョンも含まれるわ。活動資金、情報収集力、各種設備、人的コネクション…… すべてにおいて世界最高峰の“冒険者クラン”よ? 彼らに伍するのは、バチカン教国が運営する十字軍くらいだわ。貴方の目標には、ダンジョン・バスターズに入るのが近道だと思うのだけれど?」
「それじゃダメなんだよ。ダンジョン・バスターズに討伐させてもらうんじゃない。俺たち自身の手で討伐しなきゃダメなんだ。ダンジョン・バスターズは…… 江副和彦はすべてのダンジョンを討伐しようとしている。大阪ダンジョンは、その中の一つに過ぎない。だが俺にとっては、大阪ダンジョンが最優先なんだ。江副和彦の指示は聞かない。俺は、俺の意志で動く」
(とどのつまり、大阪ダンジョン討伐のみを考えたいってわけね。彼はたしかまだ二〇歳過ぎのはず。少し、危ういわね。精神の均衡が気になるわ。彼のためにも、少し回り道をさせなきゃダメね)
「一つ教えておくわ。今の貴方では、どう逆立ちしようと大阪ダンジョンの討伐は無理。たとえ一〇〇年かけても、一〇〇億の魔物を倒しても、絶対に無理」
佐藤蒼汰の眉間が険しくなる。やはり大阪ダンジョンに囚われて、余裕が無くなっている。江副和彦にも同じようなことが起きていた。休みが必要だろう。だからこの情報を教える。
「これはダンジョン討伐者およびそのパーティーにのみ公開する情報なのだけれど、Aランクになるには、Bランクダンジョンを討伐しなきゃいけないのよ」
メンバーたちの顔色が変わる。やはりまだ若い。この部屋は昨日の夜に「クリーニング済」だということは、言わないでおこう。
【江戸川区鹿骨町 ダンジョン・バスターズ本社 江副和彦】
株式会社ダンジョン・バスターズにとって、二〇二〇年師走は一つの区切りの月となった。ダンジョン・バスターズは、その創業が横浜ダンジョン出現に合わせていたため、年度は八月から始まり、決算月は七月であった。だが二〇二〇年一二月で一度決算を行い、翌年一月から二〇二一年度を開始するよう勧めていた。この背景は、ダンジョン・バスターズで活動する冒険者の多くが「個人事業主」であり、確定申告を行う必要があるからである。冒険者一人ひとりが確定申告をするのは手間であるため、ダンジョン・バスターズでは総務部門が代行サービスを行っており、ほとんどのメンバーがこれを利用している。
そうした背景から、四月~三月の決算とした場合、確定申告時期と被ってしまい、総務部門がパンクしてしまうのである。決算月を変えるのならできるだけ早いほうが良いという判断から、二〇二〇年で切り替えることにした。
「江副さん。この“ニュークラブ ローズリップ”の領収書はなんですか?今年一月に札幌市すすきので遊んだ時のものですか?」
「いや、これは取材です。ダンジョンの出現を札幌市民がどのように受け止めているのかを聞くために……」
「そんな言い訳を税務署が認めるはずがないでしょう! 宍戸さん、田中さんも一緒だったはずですので、接待交際費ということで処理しましょう。ちなみに一人で行ったときのモノは認めません。個人事業主だった頃とは違い、わが社は世界的にも知られた会社なのです。間違いなく、国税の調査対象になります。経費は厳正にチェックしますからね」
これも普段は穏やかな向井総務部長も、この一二月は殺気立っていた。触らぬ神に祟りなし。さっさと降参してタバコを吸いにいく。
やれやれである。つい一年前は、江戸川区内のキャバクラの領収書だって平気で経費精算していたのに、今ではサラリーマンのごとく経費チェックをされてしまう。もっとも、俺が好き勝手に経費を使えば、他のメンバーにも悪影響を与えてしまう。ここは向井部長に任せたほうがいいだろう。
【東京都千代田区霞が関 警察庁】
ダンジョン・バスターズ以外から、ダンジョン討伐者が出た。この事実は、治安維持を役割とする者にとって新たな不安要素を生み出した。ダンジョン討伐者は地上でもカードを顕現できる。魔物であれば物理的な力で対応することも可能だが、ダンジョン産のアイテムの場合は、取り締まりようがない。
「現行の制度では、ダンジョン冒険者全員にダンジョン産アイテム“誓約の連判状”にサインをしてもらうことで、ダンジョン内で顕現したアイテムの持ち出しを規制しています。ですがいずれ、地上でのアイテム使用によって犯罪が発生する可能性があります。」
冒険者パーティー「旭日」の佐藤蒼汰がダンジョン討伐者になったことを受け、警察庁内部部局では今後発生するであろう犯罪冒険者への対策について議論が交わされていた。
「そもそも、ダンジョン冒険者の犯罪を取り締まる役割は警察庁にあるのか、それともダンジョン省にあるのか。ここから議論すべきではありませんか。刑事局捜査第三課を置いて犯罪冒険者の捜査に当たるとしても、相手が超人となれば通常の捜査官では逮捕のしようがありません」
「ふむ…… 霧原さんの考えはどうですか?」
ダンジョン・バスターズの一員である霧原天音は、ダンジョン省の推薦を受けてこの会議に出席していた。キャリア組の元警視だが、警察庁内に捜査第三課を置いた場合は、霧原が課長となる。その場合は最低でも警視正へと昇進しなければならないが、警視正の階級はどんなに早くても入庁一〇年以降というのが警察組織のルールである。二八歳の警視正となれば、周囲からの反発は激しいものになるだろう。無論、その程度のことは霧原も予想している。
「ダンジョン冒険者の活動情報を管理しているのはダンジョン省です。一方で、刑法に則り犯罪者を取り締まるのは警察の役目。たとえ超人的な力を持つ冒険者とはいえ、日本国民であることに変わりはありません。犯罪者はあくまでも、警察が取り締まるべきでしょう」
局長たちが一斉に頷く。庁内では学閥や手柄争いなどはあるが、ここにいる全員が警察官僚なのだ。犯罪取り締まりは自分たちの領分だという意識は共通していた。
「ですが……」
天音が言葉を続ける。
「もっとも発生すると予想される犯罪は、ダンジョン産アイテムの地上での行使と低ランク冒険者の軽犯罪です。特に魔法などのスキルについては不明な部分が多いため、ダンジョン冒険者の情報は不可欠になります。そうした意味で、ダンジョン省との繋がりは必須となるでしょう」
「なぜ、低ランク冒険者だけだと決めつけるのでしょう? たしか種族限界突破者ですか? そうしたヒトを超えた力を持った者が、我欲でその力を使う可能性もあると思いますが?」
「確かに、絶対にないとは言い切れません。ですが、皆さんは種族限界突破者、つまりCランクになるためにどれほど過酷な戦いが必要か、想像できますか?」
そう問われれば、全員が首を傾げざるを得ない。この場にいる者の中では、目の前にいる少し強気そうな美人以外は、普通の中年男性なのだ。
「国立大学に現役で合格して国家公務員試験を通過する…… 皆さんがやってきた努力を一〇とするなら、種族限界突破者への努力は一〇〇を軽く超えます。そのため、ガメリカでも大亜共産国でも、あまりの過酷さに発狂する者まで出たほどです。つまり、種族限界突破者はそれだけの努力ができる者、強靭な意思を持った人間なのです。そんな人間が、僅かばかりの金銭や人間関係の拗れで犯罪に走ると思いますか?」
ある日突然、大金を手にした一般人は身を崩しやすいと言われている。突然、人を超えた力を手にしたのならば、犯罪に走る者もでるだろう。だが種族限界を突破するには、Dランク魔物を最低でも二〇万体以上、連続して倒さなければならない。一体あたり一分としても三三〇〇時間以上、勉強ではなく命がけの戦いを続けなければならない。それだけの時間を一つのことに打ち込める人間は、それだけで信用に値する。
「Dランク以下の冒険者であれば、現状の警察組織でも対応が可能です。まずは犯罪に用いられそうなダンジョン産アイテムおよびスキルを洗い出すこと。それらを用いて発生しうる犯罪のケースを検討すること。まずはここから始めてはどうでしょうか?」
いずれもダンジョンの情報が必要であるため、警察庁内だけでできることではない。仮に捜査第三課を置くとしても、それはダンジョン省内に警察庁の出先機関として設置すべきという意見が出て、その日の会議は終わった。
【二〇二〇年年末 東京テレビ 江副和彦】
二〇一九年に続いて、二〇二〇年の年末も東京テレビでは「ダンジョン特番」が組まれた。ワールドビジネスニュースのメインキャスターである大須賀文香が、番組を進行する。
昨年と違うのは、俺以外にもう一人、この番組に出ている点だ。なぜだか知らないが、ガメリカからやってきたダンジョン研究者「アイザック・ローライト」が、目の前で流暢な日本語を喋っている。いや、この番組はガメリカ政府も見ていると思うんだが、お前は大丈夫なのか? 案の定、大須賀キャスターもその点を突いた。
「んー? だってそもそも僕は民間人だもん。国防総省で何をしていたのかは守秘義務があるから言えないけど、ダンジョンについての僕の見解を話すのは自由だよ。カズヒコとは一度、議論してみたいと思ってたからちょうどいいよ」
「なるほど。では早速ですが、ちょうど一年前に江副さんがこの番組で“魔物大氾濫の可能性を述べられました。そして今年、ダンジョン・バスターズは幾つものダンジョンを討伐し、その可能性が現実であることを証明しました。このままいけば、世界中のダンジョンから魔物が溢れ出るかもしれない。いま、各国がダンジョン対策に動き出していますが、博士はスタンピードの可能性をどうお考えですか?」
いきなり直球の質問である。だが若い研究者は肩を竦めて、平然と打ち返した。
「このまま放っておけば、遠からず人類は滅びるだろうね。でもそれはスタンピードによってではない。人類自身の愚かさによって滅びるんだよ。ハッキリ言って、スタンピードを止めることはそれほど難しいことじゃない。世界中の国がダンジョン・バスターズに協力して、順番にダンジョンを潰していけばいいんだから。カズヒコたちのペースなら、おそらく数年ですべてのダンジョンを潰せると思うよ。でも、それは理想というより妄想に近いだろうね。僕の予想では、実際に潰せるダンジョンは良くて七割ってところかな」
「それは…… なぜでしょうか? ジョーカーのせいでしょうか?」
「半分はそうだね。でももう半分は貴女のせいでもあり僕のせいでもあり、この番組を見ている人たち全員のせいでもある。将来のことより、いま目の前の利益を優先するのが人間だよ。ダンジョン産のアイテムは、もうすでにアンダーグラウンドに流れている。その中には人間を奴隷化する首輪や、依存性のない快楽物質なんてものもあるんだ。それらは高額で取引され、マフィアや独裁者の懐を温めている。そして彼らはその資金で武器や高級自動車を買う。こうやって経済は回る。ジョーカーが言う通り、現在の世界経済は貧富の格差によって成り立っているんだ。その格差がある限り、自己利益のためにダンジョンを利用しようとする人間は必ず出る」
「人類は、欲望によって発展し、欲望によって滅ぶ……か」
「そしてもう一つ。恐怖によって、ね」
アイザックの言葉に俺は頷かざるを得なかった。人類の歴史は、恐怖の克服の歴史とも言える。大自然の恐怖や疫病の恐怖などを克服するために科学を発展させてきた。だが克服できていないものがある。それが「人間への恐怖」だ。
「ローライト博士。恐怖によって、とは?」
「ミズ大須賀。貴女の目の前には、人間を遥かに超越した力を持つ男がいます。彼の気分次第で、貴女も僕も、一瞬で殺されるでしょう。彼がその気になれば、一日で日本を滅ぼすことだってできます。警察も自衛隊も無力。誰も彼を止められません。その現実に、貴女は恐怖を感じませんか?」
「それは…… 私はダンジョン・バスターズを、そして江副さんを信頼しています。江副さんは、行動と結果によって、自分たちが信頼に値するのだと証明してきました。ダンジョン・バスターズの活躍によって、多くの難病患者が救われていますし、エネルギー問題も解決へと向かっています。確かに、凄まじい力を持っているのでしょうが、江副さんがそれを“暴力”に使うとは思えません」
アイザックはニッコリ笑って頷いた。
「僕もそう思います。ですが、すべての人が同じように考えるわけではありません。特に政治家の連中は、統制できない力の存在を認めようとはしないでしょう。なぜなら、そもそも国家とは力を統制するために生まれた仕組みだからです。その地に生きる人間たちの力を統制し、発展の方向へと向かわせるのが国家というシステムです。ダンジョン・バスターズは日本国の統制の中で、国のため、社会のために力を発揮しています。だから日本社会からも受け入れられている。ですが根本的には、江副さんは統制されているのではなく、自発的に統制させてあげているに過ぎません。そのルール、統制が気に入らなければ、統治システムを簡単に破壊できるでしょう。現に、南米でそっちの方向に力を発揮している人たちがいるじゃないですか」
「それは…… そうかもしれませんが」
大須賀が反論しようとしたのをアイザックは片手を上げて止めた。
「僕がいま言ったのは、そう考える人もいるという一つの例です。僕が言いたいのは、ダンジョンと戦うのは冒険者だけではないということです。貴女も僕も、テレビの視聴者も、この星に生きる人類全員が試されているんです。私たち現生人類は“人間への恐怖”を克服することができるのか、をね」
スタジオ内が静まり返る。まったくこの天才は、余計なことをペラペラと喋る。視聴者を恐怖させてどうするんだよ。せめてオチくらいはつけろよ。仕方がない。ここは大人の俺が言うしかないだろう。できるだけ剽げた口調で……
「昔、交際していた女性と酷い別れ方をしましてね。以来、異性に対して少し及び腰なんです。ぜひ、克服したいですね」
察してくれたのか、大須賀キャスターが笑ってくれた。空気を変えることはできたかな。
番組は終盤になっていた。視聴者からの質問に俺とアイザックが答えるというコーナーである。
「ダンジョンの発生原因はなんでしょうか? 宇宙人の侵略という科学者もいますが?」
「ナンセンス! SF作家や映画脚本家には申し訳ないけど、宇宙人が地球に侵略してくる可能性はゼロと言っていい。というかほとんど言い切れるね」
「私個人としては、宇宙人のほうが有難いですね。科学技術で生まれたのなら、いずれ解明できるでしょうから」
「隣国がIDAO未加盟のまま、ダンジョン攻略を進めようとしていますが、懸念はないのでしょうか?」
「それでも情報は取れちゃうんだよね。このままいけば、IDAO未加盟国でダンジョン討伐者が出ちゃうかもしれない。入国の厳正化が必要だと思うね」
「IDAO加盟国は、Cランク以上の冒険者を情報共有しています。我が国との交流もあるのですから、彼の国には一刻も早く、IDAOへの加盟をお願いしたいですね」
このような形で、視聴者からの質問に回答する。そして最後の質問となった。
「魔王軍のことが心配です。ダンジョン・クルセイダーズに犠牲者が出ました。江副さんは、ジョーカーに勝てますか?」
大須賀キャスターに顔を向ける。最後にこの質問が来たかと思った。勝てると答えるのは簡単だ。だが質問者を含め、視聴者に伝える必要がある。ジョーカーに勝つとはどういうことか。最後に爆弾を投下して終わろう。
「クルセイダーズのレオナール・シャルトルとは面識があります。優しい心と芯の強さを持った若者でした。彼が亡くなったと聞いたとき、本当に心が痛みました。だから、問題発言かもしれませんが、ここで言い切ります」
言葉を切ってカメラに視線を向けた。
「ジョーカーは、私が殺します」
殺気が出てしまったのだろうか。カメラマンが震えていた。




