第042話:討伐準備完了!
【江副和彦】
防衛省を出た俺は、その足で大手町の「バックスタッフ部門」へと向かう。来月末の移転を前に、各メンバーたちは、自分の引っ越しなどもあるらしく、慌ただしく働いていた。
「江副氏ぃ、ちょっとお願いがあるんだけど」
収支の話や全社員での社員旅行の話などを向井総務部長と相談していると、IT部門を任せている睦夫がやってきた。なんでも「4K動画編集のためのグラフィックボードが欲しい」そうだ。基本的にノートPC以外使ったことがない俺は、PCハードの知識は殆どない。
「江副氏が予算くれたから、自作で作業用デスクトップ用意したけど、できればグラボの2枚挿しをやりたいよ。将来を見越してタイタンLGXにしてあるけど、4Kカメラの動画を編集するとなると、もう少しスペックが欲しい。それとディスプレイも全部、4Kモニターにすべきだよ」
「ふむ、その辺のことは全くわからん。そもそも4Kなんて必要なのか?」
「ダンジョン内は薄暗いし、Bランク、Aランクとなれば、もう人間の目では追えない速度になる可能性もあるよ。いま使ってるのは、ビデオカメラの中では最高性能だけど、それで撮影した動画を編集するには、もっと高いスペックが必要なんだぉ!」
睦夫が熱くなっている。いや「だぉ!」って言われてもな。俺は素人だ。グラボだの4Kだの2枚挿しだの言われてもまるで理解できん。市販のノートPCとグラボなるものを搭載したデスクトップでは、そんなに性能に違いがあるのか? 俺は市販のノートPCを使っているが、オフィスソフトを使った資料作成で困ったことなど一度もないし、動画サイトも普通に見れるぞ。それに最高性能カメラなんていうが、スマホのカメラに毛が生えた程度ではないのか? そもそも人間の目で4K動画の美しさなんてわかるのか? 動画編集にモニターが3枚も必要だという意味も理解できん。動画編集だのCG作成だの、10万円くらいの14インチノートパソコン1台で十分だろ。少なくとも経営コンサルティングの資料作成には、それで十分だった。
否定的な疑問が山ほど出てくる。だがここでダメと言ったら、睦夫はやる気を無くすだろう。ダンジョン・バスターズでは一般企業とは金の重みが違う。金なんぞどうでもいい。ダンジョンに入ればすぐに稼げる。それより人材だ。睦夫がやる気になるのなら、好きにさせてやろう。
「わかった、わかった。じゃあ1千万渡すから、それで好きなだけ環境を整えろ。明細も不要だ」
「江副さん、さすがに明細は必要です。設備投資ですから」
向井総務部長が苦笑して俺を止めた。ダンジョン・バスターズの口座を置いてある都銀本店に連絡し、1千万をピン札で用意してもらう。睦夫とあと2名のオタクたちは、1千万を受け取ると喜び勇んで秋葉原へと向かった。
「さて、今週の申し込み状況は……」
大手町オフィスの一角でダンジョン・バスターズへの申込状況を確認する。ダンジョン冒険者試験への合格者自体は全国で100名を超えているが、その多くが魔石採掘を目的とした「採掘者」だ。「討伐者」を志望する者の多くは、ウチに申し込みをしてくる。
Cランクになり次第、自分のパーティーを率いるような『チーム制』を敷くとして、現状は凛子や正義たち4名をCランクに上げ、彼らにチームを持たせることが優先だ。
「さすがにブートキャンプを経験しているだけあって、一時のような『レベ上げ』などという勘違いはいないな。元ラグビー日本代表、こっちは正義と同じ元力士か。強化因子を吸引しても身長は伸びない。身体が大きいことはそれだけで素質だ。この2名は壁役としても欲しいな……」
討伐者としてウチに申し込んでくる者の多くは、やはり体育会系が多い。6名1組のチームであれば、それでも問題ないだろう。戦闘における指揮や撤退の判断などは、バスターズの訓練で身につければいい。
「向井さん、オフィス要員のほうは足りていますか?」
「今のところは大丈夫です。ですが3月下旬に鹿骨本社に移転となると、いまの人数では不足します。今月下旬当たりに、一度新本社の確認に行きたいと思っています」
「必要な備品は、向井さんの判断で購入していただいて結構です。ダンジョン・バスターズ社宅での食事関係については、責任者としては一人、心当たりがあるのですが……」
「例の依頼の報酬が入れば、新たな投資も可能でしょう。今のところ財務面に問題はありませんが、今後は物価上昇の可能性もあります。資金は多いに越したことはありません」
魔物大氾濫が発生する時期は秘匿されている。だが、いずれ起きるであろうことは公表されていた。そのため非常食をはじめとした災害対策グッズや地下室増設といった需要が、先進国をはじめとして急増している。
「日本の防災グッズが、海外でも飛ぶように売れているそうです。バスターズの動画に日本製のキャンプ道具が出ていたため、メーカー各社からスポンサー支援をするという話まで来ています。私の知り合いに、元都銀の広報部門にいた奴がいますので、声を掛けました」
「ぜひ、雇ってください。広報部門はいずれ必要になります。睦夫たちは、動画編集などは得意ですが、広報戦略の立案などは苦手のようですからね。基本的にバスターズが使用する道具や食料は、国産品に限定しましょう。まぁ私の好みなんですが……」
「良いと思います。ダンジョンという危機を前に、日本国内にもナショナリズムが広がりつつあります。国産品にこだわる姿を見せれば、ネットでのウケも良くなるでしょう」
俺は肩をすくめた。インタビューに対する俺の回答などから「江副和彦は右派、保守だ」と勘違いしている人がいるらしい。勘違いさせておいたほうが得だと思ってそのままにしているが、俺は右でも左でもない。俺の判断基準には国産も外国産もない。品質とコストから合理的に判断して買っている。ただ、それを口にするほど子供ではないというだけだ。
横浜ダンジョン攻略作戦を翌日に控えたこの日、俺は鹿骨のAランクダンジョン「深淵」で準備を整えていた。具体的には「ガチャ」である。
「金沢ダンジョンで手に入れたCランク魔物のカードを使うぞ。SR装備もそうだが、アイテムも手に入れたい」
手元にあるカードはおよそ2600枚、ガチャは286回可能だ。取り敢えずアイテムガチャを11回やってみる。
==================
【名 称】 エリクサー
【レア度】 Super Rare
【説 明】
本人の意思によって、肉体を自在に変化
させることができる「万能薬」、性転換や
若返りも可能。ただし寿命は延ばせない。
==================
11回のうち、エクストラ・ポーションなどのRカードが5枚、ハイ・ポーションなどのUCカードが5枚出た。そして残り1枚がSuper Rare(SR)カードだった。そしてその内容が問題だった。
「……これはヤバイだろ。素晴らしい効用だがヤバすぎる」
エクストラ・ポーションは「元に戻す」「治癒する」ことに特化している。これは未確認ではあるが「美容整形前に戻ってしまう」「生来の障害者は治癒できない」という可能性があった。だがSRのエリクサーは、本人の思い通りの肉体になることが可能なのだ。ダウン症候群のような遺伝的疾患さえも治療することができるかもしれない。自分の顔、身長や体重を自在に変えることや性転換をすることも可能だろう。つまり「別人になれる薬」なのだ。
「これは運営局に報告だな。エクストラ・ポーションでも、アルツハイマーの治療などに使える。この薬は封印したほうが良いだろう。いつの日か、科学がファンタジーを解明する時が来るまでな」
親の気持ちを考えるならば、遺伝的疾患の治療薬があったほうが良いことは百も承知だ。だが科学の発展によって遺伝子治療などの分野も著しい発展を見せている。万能すぎる薬は、人類にとって害になりかねない。俺は少し考えて、封印用のカードケースにしまった。
続いて「防具ガチャ」を回す。SR武器「斬鉄剣」はあるが、防具でもSRが欲しかった。
==================
【名 称】 スピリチュアル・シールド
【レア度】 Super Rare
【説 明】
対物理・魔力のバリアを張ることができる。
バリアの大きさや強度は使用者の精神力に
よって変化する。
==================
「ほう。これは試してみる価値があるな。もっとも俺は精神力が弱いから、それほど大きなバリアが張れるとは思えんが……」
==================
【名 称】 黒鋼の大盾
【レア度】 Rare
【説 明】
鋼の中でも特に選り抜かれた「黒鋼」を
つかって作られた大盾。物理、魔法に
高い防御力を持つ。
==================
「盾や鎧が出たな。これは後々のバスターズ・メンバーのために取っておこう。盾役となるガーディアン1名、攻撃するアタッカー2名、魔法攻撃2名、回復および支援魔法1名ってところか。弓による物理的な遠隔攻撃も必要か? これは今後のメンバー編成で考えるとしよう」
課題なのは、魔法スキルを持つ者が少ないことだ。今のところ、エミリと茉莉しかいない。魔法スキルは「素質」に依存するらしいので、簡単には見つけられないだろう。
「待てよ。確か朱音が『スキルオーブ』でスキルが得られるって言ってたな。SRかURだと思うが……アイテムガチャか?」
50回ほどアイテムガチャを回してみる。すると思いがけないアイテムが出てきた。
==================
【名 称】 スキルオーブ(基礎秘印魔法)
【レア度】 Super Rare
【説 明】
6大元素魔法スキルを修得することができる。
各元素の魔法を満遍なく高めると、応用秘印魔法
のスキルを身につけることができる。
==================
==================
【名 称】 スキル枠拡大
【レア度】 Super Rare
【説 明】
スキル枠が全て埋まっている場合、
枠を1つ増やすことができる。
==================
==================
【名 称】 スキル消去
【レア度】 Super Rare
【説 明】
既に身につけているスキルを消すことができる。
スキルが消えた場合、別のスキルが発現する
可能性もあるが、たいていは消えただけとなる。
==================
==================
【名 称】 身代わりのリング
【レア度】 Super Rare
【説 明】
致死レベルのダメージを受けた場合、この
リングが砕けることで肉体が全快する。
==================
==================
【名 称】 エリクシル・リング
【レア度】 Super Rare
【説 明】
毒、麻痺、石化、沈黙、混乱の状態異常を
完全に防ぐことができる
==================
==================
【名 称】 性隷属契約書
【レア度】 Super Rare
【説 明】
まずは貴方の血液を登録してください。
その後に契約書にサインした人は貴方の
性奴隷になります。契約書が消滅しない
限り有効です。
==================
「……この5つは素晴らしいな。早速使ってみよう。最後の奴は永久封印&運営局への警告だな」
封印用のケースに収め、机の引き出しに入れて鍵を掛けると、俺は自分のステータス画面を開いた。スキルの「空き」をどうするかで迷う。クラン「ダンジョン・バスターズ」の長としては、メンバーのためのスキル枠を考えるべきだ。だがリストを見る限り「強化因子倍増」や「ドロップ2倍」といったものは無い。メンバーの育成や動機づけになりそうなものとしては、劉峰光の「子弟育成」だが、これは戦闘技術の指導に特化しているようだ。リーダーシップやチームビルディングの役に立つとは思えない。
「改めて考えると、使えるスキルってそんなに多くないな。今さら、魔法だの剣術だのを得てもな」
隷属支配や異性を惹きつけるスキルなどもあったが、それは無視する。そんなスキルに頼って女を抱いたところでなんの面白みもない。若い頃ならともかく、40を過ぎた中年の俺はそこまでガツガツしていない。自分の力で口説き落とすというプロセスがあるから「結果」に価値があるのだ。
結局、俺はスキルを選択せず「空き」のままにした。スキルリストの中に空白があるからだ。今後、新たなスキルが見つかるかもしれない。
【横浜ダンジョン 霧原天音】
私たちは現在、横浜ダンジョンの「第四層」で戦っている。出てきた魔物はDランクの「カンガルー」よ。なぜか知らないけれど、手には赤いグローブをつけているわ。
「まったく、カンガルーがボクシングで襲ってくるなんて、まるでアニメじゃない!」
==================
【名 前】 霧原 天音
【称 号】 なし
【ランク】 D
【保有数】 12/29
【スキル】 カードガチャ
鞭術Lv5
調教Lv1
==================
パシーンッという鋭い音が響き、カンガルーの腹に鞭が食い込む。グォォンと悲しそうな声で鳴き、カンガルーは煙になった。フンッ、所詮は獣ね。厳しく躾けてあげるわ。
片手で鞭を振る私を見ていた「和彦さん(そう呼ぶことにしたのよ)」が、なんとも言えない表情を浮かべている。何よ、貴方も躾けてほしいの?
「いや……うん、似合……見事なものだな」
「そう? まだ男に鞭打ったことがないの。検証のためにも、打たれてくれないかしら?」
「遠慮するよ。さて、一通りの戦い方は確認した。ではこれから、俺流の『ランク上げ』をやるぞ。なぁに、やり方は簡単だ。十字路の中央に立って、四人それぞれが向かってくるカンガルーと戦い続けるだけだ。劉師父は中央にいて、魔物を引き寄せてくれればいい」
「それは容易いことじゃが、軽くはないか?」
確かにそうね。私たちはDランクに上がった。第三層では物足りないということで、今では第四層で戦っている。それぞれがスキルを発現しているわ。もっとも、私の場合は「調教」とかいうフザけたスキルが出てきたけれど、警察組織で男を使う立場で考えてみると、これも悪くないわね。男なんて一皮剥けばプライドと性欲の塊よ。女から指示を受けるってだけで、嫌がるバカもいるわ。言葉で通じないのなら、鞭で躾けてやるのが一番よ。
「彰から報告は受けている。これまでは、チームでの連携と個のランクアップの両方を狙った訓練だった。Dランクまでならそれでいい。だがDランクとCランクの間には、種族限界という大きな壁がある。人間のままではCランクにはなれない。そこで俺の出番だ。みんなにはこれから、人間の限界を超えてもらう。超えるまで、戦い続けてもらう」
「具体的には、どれくらい戦うの?」
これまで私たちは、万を超える魔物を屠ってきた。今さら厳しいなんて言われたところで、怖じけるような私たちではない。そう思っていた。だが和彦さんの返答で、私は目眩を覚えた。
「なぁに、大したことじゃないさ。一人あたり60秒で1体ずつのカンガルーを倒すとして1時間で60体、1日14時間なら840体になる。それをダンジョン時間で180日間続ける」
「は?」
「ざっと計算して、およそ15万体弱だ。無論、途中でウエイトを増やしていく。心配するな。ちゃんと食事も風呂も睡眠も確保する。たかが180日、ダンジョン・ブートキャンプ6回分だ。どうってことないだろ」
他の3人の顔が引きつっている。彰さんも劉師父も苦笑してるわ。彰さんの言う通りよ。この人、狂ってるわ。
【横浜ダンジョン 篠原寿人】
ダンジョン・バスターズに入ってからの1ヶ月、俺の環境は激変した。まず入ってくる収入が桁外れだ。魔石を集める「採掘者」は運営局の規則上、ダンジョン時間で最大144時間までしか入ることが許されない。これはラノベ作家が「PK(Player’s Killing)」の懸念を提示し、運営局内で議論の末に、採掘者は60分ごとの予約制となっているためだ。
けれど「討伐者」は違う。討伐者は好きなだけダンジョンに入ることが許されている。戻った時に「生存確認の連絡」だけをすればいい。その結果、俺たちは採掘者の平均を遥かに超える魔石を確保している。ダンジョン時間で12時間ごとに地上に戻り、シャワーを浴びた後は再び第二層の安全地帯に戻り、そこで睡眠を取る。ブートキャンプと同じやり方を続けているため、たった1日で十キロを超える魔石を集めてしまった。この1ヶ月間で稼いだ金額は、魔石及びカードの売却を合わせると300万円を超えている。
「第四層のシューティング・カンガルーを一人あたり15万体倒せ」
途方も無い数に思えるが、一匹から得られる魔石は6グラム、90万グラムということは、900キロだ。カードも3%の確率で出現するから、15万体なら4千5百枚になる。もっとも、これはエクストラ・ポーションを得るために全てガチャに使うつもりだが、魔石だけでも9千万円になる。俺は思わず、ツバを飲み込んだ。
「全員がCランクになったら、横浜ダンジョン討伐に乗り出すぞ。1週間だ。1週間以内に、Cランクになれ」
もとよりそのつもりさ。俺は和さんに恩がある。そして俺には夢がある。全世界には難病患者が何千万人もいる。エクストラ・ポーション1億枚が俺の目標だ。魔物15万を相手にするなんて、どうってことないぜ!
【横浜ダンジョン 江副和彦】
彰と劉師父に任せることもできたが、ダンジョン・バスターズ初期メンバーたちの育成だ。精神的な部分も含めて、俺がサポートする必要があるだろう。ただひたすらに戦い続けるのではなく、時間と目標を決めて戦う。こうした「作業」の場合はそうした方が、効率は上がりやすい。
Cランクを目指したパワー・レベリングを開始してから地上時間で4日目に、凛子と正義がCランクになり、6日目に天音と寿人がCランクに達した。
==================
【名 前】 日下部 凛子
【称 号】 種族限界突破者
【ランク】 C
【保有数】 20/26
【スキル】 カードガチャ
杖術Lv7
回避Lv6
==================
==================
【名 前】 墨田 正義
【称 号】 種族限界突破者
【ランク】 C
【保有数】 16/22
【スキル】 カードガチャ
シールドバッシュLv8
打撃Lv5
==================
==================
【名 前】 霧原 天音
【称 号】 種族限界突破者
【ランク】 C
【保有数】 21/29
【スキル】 カードガチャ
鞭術Lv7
調教Lv1
==================
==================
【名 前】 篠原 寿人
【称 号】 種族限界突破者
【ランク】 C
【保有数】 22/27
【スキル】 カードガチャ
剣術Lv4
秘印魔法Lv1
==================
「……劉師父、天音の『調教』なんですが、これはレベルアップしないのでしょうか?」
「そもそも、調教しておらんからのぉ。犬や馬などを調教すると良いのじゃがな。無論、人間でも構わなんぞ」
「なるほど。天音、曙町のSMクラブとかに行ってみるか?」
冗談で言ったつもりなのに、俺に向かって鋭い鞭が飛んできた。Cランカーの攻撃である。辛うじてそれを躱せたが、天音が本気だったらヤバかったかもしれない。
「……いずれ凶暴な犬を召喚するつもりよ。それを躾ければ、レベルアップもするでしょ。それとも、貴方が犠牲になってくれるの?」
俺は両手で押さえるような仕草で、なんとか天音を宥めた。もっとも、警察官僚として男を使ってきたのだ。この程度で感情的になるほど子供でもないだろう。
「全員、Cランクになったな。今日は切り上げて、明日は休みを入れよう。明後日から横浜ダンジョン討伐に乗り出すぞ。寿人は魔法の使い方を教わる必要があるだろう。明後日、Legend Rareカードのエミリを顕現してやるから、教わるといい」
横浜ダンジョン討伐の条件は整った。討伐にどれくらいの時間が掛かるか解らない。明日は水や食料などを買い出しに行こう。ついでに朱音も抱いておくか。俺はまだ40過ぎ、枯れてはいないからな。
毎週「日曜日」「水曜日」「金曜日」の昼12時過ぎに投稿致します。7500文字(最近は8千文字以上が多いです)を毎日書くのは難しく、週3話投稿でお許し下さいませ。
評価や感想を下さった方、ブックマーク登録をして下さった方、全ての読者様に御礼申し上げます。ブックマークやご評価をいただけると、創作活動の励みになります。これからも頑張って書いていきます。
頂いた感想はすべて拝読しております。本当にありがとうございます。
今後も応援の程、何卒、宜しくお願い申し上げます。




