1/4

平凡な俺が異世界に!?

自慢できることなんて何もない。見た目は地味、勉強や運動が得意でもない。友達もいなく、学校のある日もない日も独りが多い。寂しくないと言えば嘘になるが、人付き合いが苦手なので独りの方が楽である。間違いなく物語の登場人物に俺がいたら、生徒Aが精一杯だろうな。セリフがもらえるたらすごいと思う。

ほんとにつまらない毎日を過ごしてると思う。

最近見たアニメに異世界に行った主人公が特別な力に目覚めて活躍しているのを見た。他にも世の創作物の主人公は自分にしかない能力があったり、女性にすごくモテたりする。イケメンの主人公ならともかく、最近はわりと地味な主人公もいるから創作の世界はいいなと憧れる。

「俺も異世界召喚されないかなぁ」

近くをすれ違った人が変な目で見ていた。

つい声に出してしまい恥ずかしくなった。

わかっている。そんなこと現実にはあり得ないことくらい。

けれども時々物語の主人公に自分を重ねることがある。

そんな妄想を浮かべていると突然周りが強い光に包まれた。

一瞬宙に浮いたような感覚のあとすぐに足がついた。

そっと目を開けたが先程の光のせいでぼやけてよく見えない。

なんとかわかることは何人かの人に囲まれていることくらいだ。

そのうちの一人が声を発した。

「やったぞ!勇者の召喚に成功した」

それを聞いた瞬間俺は確信した。

異世界は存在し、平凡だった俺がこの世界で大活躍することを・・・

はじめまして、文章を投稿するのは初めてなので読んでくれた人の意見を大切にしたいと思ってます。面白い話ができるように頑張ります。