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Chapter7 抜け殻

もし好きな人と(ずっと一緒にいた人と)別れたら普通でいられるのか・・・


「・・・・はぁ」



ブランカがいなくなってから二か月が経った。

あの男が来るのは、あと何か月なんだろう。

ブランカに会えるのは?



「あ、でも・・・あっちは僕を覚えてないんだ」

「(相原・・・なんか変じゃねーか?)」

「(毒が抜けた感じだな)」

「(涼宮がいなくなってからだよな?)」



授業も頭に入らない。

何もしたくない。

なんか・・・ダメ人間だなぁ僕・・・



「!!」



僕が席を立っただけでクラス全員がビビる。

でも、僕は気にすることは無い。



「・・・昔とだいぶ変ったな」



自分でも分る。

ケンカや能力を使ってた。

武力行使だった。

ブランカを一目見てからだ。

未来の僕も、ブランカだから好きになったのか?

もし、ブランカに会う前に別の奴と付き合ってたらブランカはどんな反応するかな?

もしかして、あの男と付き合うかもしれねーな。

・・・・やっぱブランカ以外有り得ないみたいだ。



「卑怯だブランカ・・・」



僕を惑わして、僕を雄大な愛で包んで・・・

どうして、愛をくれるんだろう。

歪んだ僕を・・・



「・・・・」



冷たいな・・・

空っぽの身体に秋風は・・・

はぁ・・・



「ブランカ・・・」



なんなんだよ・・・

僕らしくない・・・



「なに百面相してんだよ」



だれ?



「アタシはミントっていうんだ」

「だから?」



やっぱりブランカ以外には冷たいな僕・・・



「アタシがブランカを連れて来ようか?」

「・・・・何者?」

「ブランカの親友だよ!!外国でのね」



信用して良いのか?

・・・はぁ。やっぱ変ったな僕。昔なら考えずにブっ飛ばしてたが・・・



「会いたいんだろ?」

「・・・」

「嫌なら良いが?」



コイツ・・・

黒い・・・

弱点突かれたな。



「会いたいよ」

「ふっ・・・じゃあ今電話すっから」

「なぁ・・・」

「ん?」

「未来のブランカは・・・卒業してからって」

「あぁ・・・未来は変るからな」



はあ!!?

僕が悩んでた意味は!?

ちょっ・・・



「はあああ!?」

「うるさい」

「っ・・・」



なんかムカつく・・・

だけどブランカのためだし・・・



「ブランカは・・・僕を知らない」

「・・・ん〜アタシが知ってる理由を述べてみよ」

「は?」



たしかに・・・なんで知ってんだよ。



「お前も能力者?」

「違う・・・」

「じゃあ・・・」

「未来のブランカがアタシに電話してきて会ってみたかったんだ!!未来の親友の旦那を」



うわっ!!笑顔が可愛いこの子。

性格抜かせばブランカ並?

でも、それ以上に僕は旦那という単語に赤くなった。



「あーブランカ?」

「!?」

「日本に着いたよ?・・・ん〜・・・それで・・・うん・・・来てって・・・誰って?・・・未来の旦那・・・ふざけて無いって!!」



ふざけてるだろ・・・

普通信じねーよ。



「・・・だから、来いって・・・容姿?・・・可愛い感じでカッコいい・・・うん・・・お似合いだよ・・・・照れんなって!!」



自分が褒められてるみたいだ。恥ずかしい・・・

お似合いって・・・

ブランカと?

は、恥ずかしい。



「いつごろ?・・・・えーっそんなに掛かるの?・・・そっか・・・分った伝えておく」



電話を切った。

なんなんだろう?



「来月になるって」

「なんで?」

「不機嫌になるなって!!手続きとか色々あるんだと」

「・・・そう」

「ってことは・・・」

「はい?」

「お前の親友も早く来るってことか?」

「なんで知ってんだよ・・・」

「全部電話で聞いたから」



ふ〜ん。

あの男も来るのか・・・



「ってことで、明日から学校通うから!!」

「はあ?」




とんでもない奴と知り合った。

でも・・・

ブランカに会えるのか・・・

苛めてやろう・・・

僕に隠し事する罰だ。


オリキャラがきましたね。あと数話で最後です。短編は作りますが・・・

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