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Chapter2 変わりはじめる心

少しづつ変化が出てきた少年。それでも否定したい心。


「なんなんだ?」

「着いて来て?」



急にコイツが言い出した。そうだ・・・



「『動くな』」

「!?」



書くことで能力が無効にするなら、動けなくすれば、意味がない。

僕に関わるな。



「待って!!お願い!!話しを・・・話しを聞いて!!」



イヤだ。関わりたくない。

僕は、一人が良いんだ。誰も僕を傷付けないから。



「っ・・・なんで・・・泣くんだよ」



信じたくないけど僕のために泣いてるの?

胸が痛んだ。

理由は分からないけど。



「・・・話しだけなら」



おかしい。

なんでだよ。

聞く気なんて無かったのに・・・



「ありがとう!!」



微かに心臓が速くなった。信じたくない。

僕はイヤだ・・・

笑顔を向けんなよ。



「で、なんだよ」

「私達は、信じられないけど・・・この世界の人じゃないの」

「はあ?」



頭がおかしいのか?

異次元なんてあるわけねーだろ・・・



「じゃあ私達の能力をどう思ってる?」



コイツ・・・僕の心読んだのか?



「能力・・・邪魔だ」

「未来では、そう思わないけどね」

「は?」

「・・・あ、異世界の話でね。私達の先祖が、ある人によって飛ばされたの」

「それが、この世界か?」

「うん・・・」

「バカらしい・・・」



話逸らされた上になんだよ異世界なんて・・・

有り得ねーだろ。



「言葉や文字には・・・魂が宿るって言うよね」

「あぁ・・・」

「能力を使う度に・・・知らずに魂を込めてるの」

「命には?」

「ううん・・・この世界にいれば何とも無いの・・・・でも」

「でも?」



歯切れが悪くなった。

何なんだよ。

何かあるのかよ。



「・・・この世界に飛ばした人がいるって言ったよね?」

「あぁ・・・」

「いつか・・・現れるかもしれないの」



ふ〜ん。どうでも良い。

僕ならソイツをやっつけることは出来る。



「だから?」

「ううん・・・心にとどめておいて」

「・・・」

「それだけ・・・・だから・・・じゃあね相原くん」



いつの間にか僕の能力が解けていた。



「あ、まて!!」

「え・・・」

「あ・・・」



何言おうとした?

コイツなら僕の気持ちが分かるなんて思ってるのか?



「・・・名前で」

「???」

「名前で呼べ・・・」

「・・・ごめん」



な、なんで謝るんだ?

嫌なのかよ・・・

さすがにショックうけた。



「名字しか・・・分からないの」



あ・・・

言ってなかった。

先公も名字で呼んでたし・・・



「相原アザミ」

「アザミ・・・くん」

「なんだ?」

「えへへ・・・呼んでみただけ」

「ウザい」

「う、うぅ〜」



嬉しかったのかもしれない。

だけど、素直になれなかった。

泣き出したよ。

本当にウザい。



「・・・ブランカ」

「うえ!?」

「何でもねーよ」

「・・・・ふふ」

「なに笑ってんだよ」

「な、何でもないよ!!」

「笑ってる!!」



あああああ!!

恥ずかしい!!



「帰る!!」

「うん!!明日ねアザミくん」



また笑顔で言った。

僕はコイツの笑顔は嫌いじゃない・・・・かもしれない。

コイツは・・・ブランカは僕の能力に怯えない。僕を唯一見てくれる。



「やっぱムカつくけど・・・」






次の日の学校。

なぜかワクワクしてる自分がいた。

最悪だぁ!!



「おはよ!!アザミくん」

「・・・・あぁ」

「もう!!最低限の抵抗しないでよ!!」



また話し掛けてきた。

なんで僕に構うんだ?

嫌われるぞ?



「転入生が・・・」

「アイツ頭変なんじゃねー?」



イライラする。

コソコソ喋って・・・

ふざけんなよ!!



「お・・・」

「黙りなさい!!」

「な・・・」



僕の言葉をまた遮り怒鳴った。

なにを考えてんだよ。



「貴方達のそういう行為が子供なのよ!!いい加減大人になりなさい!!」

「な・・・化け物の仲間なんじゃねー?」

「自分が不利になったからって、その言葉で片付けるな!!」



すげー・・・

言い返せてねー。

口防いだし。



「悪口なんて自分を傷付けるだけなんだから止めなさい!!分った!?」

「は、はい!!」

「分ったなら良いよっ!!」



イラッ・・・

ブランカの笑顔にクラスの男子全員が赤くなった。

なんでムカつくんだよ。

意味分かんねーよ・・・

最悪だ。ムカムカするし。クラスにいるの嫌になったし・・・

僕は、教室を出た。


あああ!!早くラブラブにさせたい!!

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