Chapter短編 彼女の理由
ブランカの秘密が分かります。今まで書いて無くてすみませんでした。
「いい加減に教えてくれ」
「何を?」
本当に知らない顔をするな。ムシャクシャする。
「お前が秘密にしてることだ」
「!!」
ブランカは驚いたあと泣いた。なんで泣くんだよ!!僕が何かしたか?聞いただけだろ!!
「・・・いずれ言わなきゃいけないって分かってた」
「・・・うん」
やっと話してくれるんだな。本当に聞いて良いのか?ブランカが悲しむほど辛い話を無理矢理聞くんだから・・・
「未来の私、ご飯を全然食べて無いよね」
「そういや・・・」
でも、今のブランカも食べてないな。
「私の能力って、心読めるの知ってるよね」
「ああ・・・」
厄介だけど、小さい頃から大変だったよな。嫌でも人の心が分ってしまうから。でも、それと何の関係があるんだ?
「代価っていえば良いのかな?」
代価・・・あることをするために払う損害・犠牲。
「私の生命力を使ってるの・・・私の能力は・・・」
「まて!!未来のブランカは何も影響無いって!!」
「アザミくんには・・・ってこと」
ふざけんなよ!!今まで黙ってたのかよ。んな大事なこと。
しかも、それをヨメナは知っていた。それが更にイライラさせる。
「食欲が無いのは身体が弱ってるってのもあるの・・・」
「・・・死ぬ、なんてこと無いよな?」
「うん。まだ大丈夫・・・」
まだ?ということは、いつかは消えるのか?僕の前から・・・いなくなるのか?
「・・・お願いだから、秘密を作るな。僕に全部教えて」
いつから束縛する男になったんだろう?
「うん。もう秘密は無いよ」
「本当に?」
「怖かったの・・・真実を知ったら私を捨てるかと思って・・・」
僕はブランカを捨てるなんて有り得ない。こんなにも執着してるから。
「愛してるから・・・愛してる・・・だから僕から離れるな。居なくなっても捜しに行く。前みたいに、絶対捜しに行くからな」
「・・・アザミくん」
ブランカが泣きながら僕に抱き付いてきた。
ブランカから甘い香りがする。優しい香り。誰でも癒す愛しい香り。
「誰にも渡さねーから」
「私も・・・渡さない」
神様、愛し合う時間をください。長く永く、ずっと側に居させてください。そのためなら僕は、ブランカの敵と戦い続けますから。だから、永遠という時間をください。
べた惚れだけど未来編ではありません!!