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Chapter短編 くだらない理想

シリアスな現代編です。。。。自分を変えてくれたのは他でもない愛しいキミだったんだ・・・





まただ。

ボクが歩く度に・・・

世界が回る度に・・・



「ボクを否定する」



醜いこの世界・・・

ボクを見る奴なんて・・・

本当のボクを見る奴なんて・・・いない。



「また来たぜ?化け物」

「先輩がやられたって・・・」

「来んなよな」



ムカつく・・・

ボクが何しようと関係無いじゃねーか。



「『いなくなれ』」



ほらっ。ボクの言葉でみんな消える。

だったら、世界のみんなを消せば良いのかもしれない。



「でも・・・臆病なんだ」



そんなこと出来ない自分。

逃げてるだけかもしれない。



「壊れてしまえばいいのに・・・」



ボクを否定するまのなんて・・・

消えてしまえばいいのに・・・



「こんな能力(ちから)なんていらなかった」



苛立つだけの能力なんて・・・

誰も救えない能力なんて・・・



「誰か救って?」



本心なのかもしれない。

偽りを背負い続けるなんて・・・

無駄な願いを・・・



「誰か叶えて・・・」



ボクは・・・

この世界(ここ)にいるよ。

だから、誰か見付けて・・・



「『ボクを救う人に会いたい』」



小さい頃の願い(ちから)が叶ったんだ。

だって、隣りには・・・



「んっ・・・おはよアザミくん」

「あぁ・・・」

「どうしたの?」



いつものように笑顔を向けてくれる彼女。



「ガキの頃の夢を見た」

「・・・聞いても?」

「僕は独りだった」

「両親は?」

「・・・いないんだ」

「え・・・」



物心がつく頃には、施設で暮らしていた。

能力に怯える子供もいて、いや、みんなが怯えてた。

大人もみんな・・・

表面上では、作り笑いをしてたけど、すぐに分った。



「もしかして・・・本当の笑顔を見たの、ブランカのが初めてだったのかもな」

「それは光栄です」

「・・・もしブランカに会わなかったら僕は・・・・この世界を怨んだままだった」

「・・・未来の私がアザミくんが大好きだから変えようと頑張ったんだよ!!」

「あんまり頑張ってなかった気が・・・」

「もう!!頑張ったんだよ。きっと」



いや、頑張ったんじゃない。

ブランカの自然の愛が、僕の凍った心を癒したんだ。

たぶん、他の誰にも真似は出来ない。

やっぱり君は・・・

花の名前の通りなんだ。



「カサブランカ・・・」

「花言葉は雄大な愛よね?」

「詳しいね・・・」

「だって自分の名前だもの・・・」

「でも、僕は・・・」

「うん・・・(アザミ)は独立とか報復とか物騒よね」

「だからこそ・・・包んでくれるんだろ?」

「それ以上の愛で包みますよ」

「暑苦しくならない程度にな」

「相変わらず毒舌なんだから・・・少しは素直になれば良いじゃない」

「・・・これは一生かわんねーよ」

「ミントが未来の私から聞いた話だとね・・・未来の私達はラブラブでバカップルらしいよ」

「・・・・最悪」

「ひどい!!」







実は、そんな光景を見てみたいと思ってた。

あと、いつかそんな風になれたら良いと。

昔の冷たいボクは消して、今の僕で歩いて行くんだ。





「『幸せという長い道を』」


毒舌を言っても何をしても、やっぱり一番はキミなんだよ。アザミくんはツンデレですね(今さら!?)

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