Chapter短編 甘い日常
未来編です。アザミがブランカに溺愛していて、見るからにバカップルです。ヨメナが友情出演してます。
「アーザミくん!!」
「なに?ブランカ・・・」
「好き!!」
・・・ああああああ!!
可愛い!!
なに、この小動物は・・・
照れた赤い顔で好きって!!
「僕も好きだよ」
「私のほうが好きだよ!!」
「うるせー!!バカップル黙れ!!」
一人もんは寂しいな・・・
ヨメナは怒った。
まぁ、当たり前だけどさ。
「ヨメナくんうるさーい!!」
「うるさくねー!!」
「『黙れヨメナ・・・』」
「っ・・・」
卑怯で悪かったな。
先手必勝だよ。
「あぁ・・・能力使ったのね」
呑気だなぁ。
まぁ、そんなとこも可愛いけどさ。
ホントに麻薬だよな。
止められない。
しかも、昔の僕なら考えられないほど丸くなったし・・・
「丸すぎるよ」
「ホントに・・・ブランカが変えたんだよ僕を・・・」
「ふえ?」
なんだよ、その声。
もっと色んな声が聞きたいな・・・
「へーんたい!!」
「ち、違う意味だ!!って、また心読んだ!!」
「だって“書く者”の運命だもん」
「・・・ゴメン」
「違う!!悪いのはヨメナくんだ!!」
「っ〜〜!!」
自分は悪くないって・・・
「「悪いよ・・・」」
「!!」
ショック受けてるが無視。
どーでも良いし。
「アザミくん・・・」
「なに?」
「私のどこが好き?」
「そんな簡単なこと・・・全部だよ」
「えへへ・・・私もぜーんぶ大好き!!」
「・・・・っ!!」
バカップルで悪かったな。
それほど好きなんだよ。
「焼きソバ作って来るね!!」
「美味しいの期待してるよ」
「もちッス!!」
たしか昨日も一昨日も焼きソバだったような・・・
もしかして焼きソバしか作れないって事じゃないよな?
まぁ、美味しいし・・・
大好物だし・・・
文句は無いけどさ・・・
「たまには味噌汁も飲みたいよ」
日本人だし・・・
「出来たよー!!」
「はやっ!!」
「愛しい旦那様のためだもん!!」
はい。おかず、いりません。
その言葉がおかずだ。
「って・・・あれ?良い匂い」
「じゃーん!!味噌汁だよーん」
「・・・まさか聞いてた?」
「なにを?」
「僕飲みたかったんだ」
「以心伝心?」
「すげー嬉しい!!」
僕らって結ばれるために出会ったのかも・・・
恥ずかしいけど、そう思えるんだ。
「旨い」
「良かった!!」
「明日は鍋が良いな!!」
「・・・」
「ブランカは嫌いか?」
「すき焼大好き!!」
「いいな!!すき焼」
「でも・・・」
なんだ?
気に食わないことでもあるのか?
「やっぱりアザミくんが一番大好き!!」
くぅぅ!!
可愛い!!
抱き締めてやる!!
「く、苦しいよ!!」
「好きだ!!」
この時の僕らは、アイツの表情なんて見て無かったんだ。
だから、一歩づつ壊れてくのが気付かなかった。
調子に乗り過ぎて、傷付けた。
なんかアザミっぽくない!!次回はアザミの過去に迫りたいと・・・