2話 戦いのために
安定しませんが、なんとか日曜日にはモチベーションが戻ってくるみたいです(´・ω・`)
この5年間、ヴァリシアはリーシェを様々な所に案内した、もちろん、角が見えないようにフードを被せて。
レストランなどで美味しいものを食べさせ、服屋でそれなりの服を与えた――――
様々なことを体験させて、ヴァリシアは16歳リーシェは15歳になっていた。
金属と金属がぶつかる衝撃、むせそうなくらい濃い汗や血の臭いそして人が100人は入れるくらい広い土地に囲うように存在する円形の壁、さらに円形の壁にまんべんなく存在する扉、そう、そこは所謂ヴァリシアなどがいつもいる清廉な訓練場とは違う、傭兵などが金で雇われてそこで生活、戦闘などをする、場所であった、そんな場所に1人そのような場所とは不釣り合いなくらい綺麗な顔の少女が斧を振り回し戦っていた。
「はぁぁぁ!でいりやぁぁぁぁ!!」
振り下ろされた斧は戦っていた男の横の地面を砕いていた、その一撃を最後にどこからか鳴る鐘の音でまわりで戦っていた男達は
剣をしまって、各々別々の部屋に戻っていく。
「あっ?もう終わりなの?」
少女はまだ戦い足りないのか、その自分の身長よりも頭一つ大きな斧を片手で振り回している、その様子を先程まで戦っていた少女よりも10年は年をとっている男は驚きつつも、すぐにその様子に笑いを吹きだした。
「はははは!!やっぱりリーシェの姉御はすげぇな、五時間ぶっ続けでやり合っていたのにまだ戦い足りないってか?」
「だって、まだまだフラフラじゃないし、まだ日課の100人抜きが
終わっていないだもん!」
「はははは!そりゃあ残念だったな、確か俺合わせて後1人で100人抜き達成だったか?」
そんなふうにいつものように談笑していると、1人の赤いドレスを身につけた少女と銀色に光る鎧を纏い、頭に頭巾を着けた男が
こちらにやってくる、リーシェはその赤いドレスの少女を見ると
斧を投げ捨て、少女のほうに駆け出した。
「お姉ちゃん!、またこっちに来てくれたの?」
「お姉ちゃんはやめなさい、ここではヴァリシア様と呼べと何度も・・」
「まぁまぁ、ヴァリシア様、ここにはリーシェさんが魔人であることを承知の方々しかおりませんし、別に良いのではありませんか?」
「・・・まぁ、そうですけどねぇ・・」
この5年間、リーシェはここで過ごし、前は女だからと舐められてはいたが今ではこの傭兵達のリーダーのような存在としてリーシェはここで暮らしている。
(うーーん、それでもねぇ、せっかくなら城に住ませたいけど、
あいつら、というよりこの国の人々の殆どが魔人を忌み嫌っているからね・・。)
頭を掻きながら、ヴァリシアはそのようなことを思っていた
魔人は昔、天人によって倒されていた、伝承では侵略者、悪魔などと書かれている種族であり、今でも、魔人が生まれるとその生んだものを嫌ったり、子を捨てる、殺すなどする、しかし、それも昔のことだと、魔人を受け入れる国も存在はする、ここの傭兵達はそんな国・・名はマーズ帝国、傭兵達はそこから来ているものが殆どだ。
「・・そういえば、後1人で日課の100人抜きがなんとかと聴こえたが、でしたら僕がお相手しましょうか?リーシェさん」
「えっ?貴方が相手をしてくれるの?」
「えぇ、これでも剣の腕はあると自分でもっていますよ?、借りますよ?傭兵さん」
銀色の鎧の男はリーシェと先程戦っていた傭兵の男の剣を貰うと
それを縦に振るった、その瞬間剣が砕け、投げ捨てられたリーシェの斧が見事に刃の部分が真っ二つになっていた。
「おぉぉぉぉ!」
「俺の剣・・」
リーシェは先程の芸当に驚き、傭兵は自分の剣が砕かれたことにショックを受けた。
「あっ、傭兵さん帰っていいぞ?、それとリーシェさん、僕と戦闘・・やりますか?」
その言葉を聞くとリーシェは顔が段々赤くなり、大きな声でこう言った。
「よろしくお願いします!」
はい、次から戦闘回です、もしかしたらモチベーション上がって日曜日以外のときにも投稿するかもね(´・ω・`)正直戦闘描写はどうしようかね