第1話「始まりは単純で」
第1話「始まりは単純で」
登場人物 4人(♂:1 ♀:3)
約10分です。
カイ(♂)…ヒキニート。宅配便ですら1人では受け取れない程の重度のコミュ障。
マホ(♀)…スマホの擬人化。メインヒロイン的な立場。メイド。
レイ(♀)…冷蔵庫の擬人化。ツンデレ属性。ツインテール。
ノン(♀)…ノートパソコンの擬人化。何故かマホをライバル視している。スーツの似合う秘書。
配役表
カイ:
マホ:
レイ:
ノン:
―以下より本文―
マホ「まぁすたぁ〜…起きて下さ〜い?朝になりましたよぉ〜?」
カイ「んっ…う、うぅ……後五分寝かせてぇ…」
マホ「仕方ないですねぇ〜、じゃあもっとぐっすりとぉ〜…」
ノン「マスター、もう既に『学校に遅刻』ですよ?」
カイ「……!?やばいやばいやばいやばい!急いで…って俺ニートだから!何で寝かせてくれないの!?もっと休ませてよぉ!」
レイ「べ、別に寝たいんなら寝れば良いじゃない…その間マスターに構ってもらえなくて暇だから嫌だなぁ…なんて…お、思ってないんだから!」
カイ「相変わらず典型的なツンデレ属性だこと。そしてノンは俺の嫌いな言葉で無理やり起こすし、マホは……………あー、特に無いや」
マホ「え、私には無いんですかぁ〜…?(´;ω;`)」
カイ「え、何を今更」
マホ「そ、そんなぁぁぁ〜!!」
カイ:ナレーション『そんなこんなで騒がしい日常が幕を開けた。…何故こんなことになったのかって?事の発端はそう、あの日に遡る…』
カイ「…えーっと?家電が壊れないシール?うわぁ、いかにもって感じだなぁ…デザインはそこそこ可愛いのになぁ…才能の使い所を間違えてる感じだな、ふーん…(クリック音)……あぁぁぁぁ!!間違えたぁぁ!買っちまったぁぁぁぁ!!!…………やっちまった……orz」
カイ:ナレーション『間違えて買ってしまった例のシール。渋々ながらも、メイドのシールをスマホに、ツインテールのシールを冷蔵庫に、本のシールをノートパソコンに貼った後、次の日の朝、家電が消え……』
カイ「とりあえず、お前達は誰だ?」
マホ「あのぉ〜…ますたぁ〜私を忘れちゃったんですかぁ〜…?」
レイ「日頃貴方を世話してあげてるのは誰だと思ってるの?馬鹿なの?」
ノン「ご主人様、流石に笑えない冗談はお控え下さい…」
カイ「いや、酷くない?ねぇ、俺の豆腐メンタルはコミュ障とお前達の辛辣な言葉によってズタズタなんですが!?俺はd……」
(倒れる音)
3人「ま、マスター!?」
〜少しの間〜
カイ「……思い出した…思い出したくなかったけど…思い出してしまった…何であんな事したんだろ…俺…」
ノン「あの、マスター…この状況で誠に言い辛いのですが…」
カイ「なんだ?」
ノン「その、私達も空腹を感じていまして…」
カイ「…確かにお前ら死にそうな顔してるなぁ…分かった、コンセントはそこら中にあるかr…」
ノン「いえ、私達もマスターと同じ物を食べるのです…なぜなら、この身体ですから(`・ω・´)キリッ」
カイ「いや、そんな事言われても………分かった!分かったから!そんな潤んだ瞳で見るな!えーっと、ケータイはどこやったかなーっと」
マホ「ますたぁ〜!呼びましたかぁ〜!?」
カイ「あ、忘れてた…(´・ω・`)」
マホ「何ですかぁ〜?その憐れむような視線はぁ〜!?」
カイ「いや、いいや…マホ、付いてこい……あ、外で絶対に『ますたぁ〜』なんて呼ぶなよ?…か、カイで良いから…」
マホ「分かりましたぁ〜♪カイ〜♪」
カイ「っ!?…あ、敬語も禁止…」
マホ「カイ〜、どうしたのぉ〜?」
カイ「な、何でもない!行くぞ!」
カイ:ナレーション『そんなこんなで俺達2人は買い物に出掛ける事になった…』
〜少しの間〜
カイ「…マホ、ここから近くて安くて人が居ないスーパーは?」
カイ「か、カイ〜…?検索条件が謎すぎてヒットしないよぉ〜…(´;ω;`)」
カイ「じゃあ、近くて安いとこ」
マホ「ここから200mの笹川スーパーだよぉ〜」(若干食い気味に)
カイ「早っ!と、とりあえずそこで…」
〜少しの間〜
カイ「とりあえず今晩の飯と、お菓子と、ジュースと…」
マホ「ねぇ、カイ〜?買って欲しいものがあるのぉ〜…」(少し照れて)
カイ「ん?そんなに隠さなくても…」
マホ「……これなんだけどぉ〜///」
カイ「!?(咳き込む)おおおおおお前!?何持ってきちゃってるの!?それが何か分かってる!?下着だよ?女性用の!しかも俺の好みなんだけど!?」
マホ「…カイの検索履歴から…調べたのぉ〜♪…」
カイ「ええええ!?何そのちゃっかり調べちゃった☆みたいな展開!プライバシーも何も無いじゃん!!(´;ω;`)」
マホ「お願いぃ〜…買ってぇ〜…」
カイ「……わ、分かった、分かったから!か、買いますよ、買いますから!!」
マホ「…カイ…『押しに弱い』っとぉ〜♪」(ボソッ)
カイ「ん?何か言ったか?」
マホ「ううん、何でもなぁ〜いw」
カイ:ナレーション『そして帰宅し玄関を開けた先には…』
ノン「ま、マスター……」
レイ「お、お腹空いた…」
カイ「さっさと作るから少し待ってろ!!」
ノン「マスター、お料理上手なんですね」
レイ「か、カイのクセに中々やるじゃない…」
カイ「だーれが意外って言った?ほら、出来たぞ、さっさと食べろ」
ノン「ま、マスターがこれを1人で…?」
カイ「当たり前だ…てか、お前らの目の前で作ったろ?」
レイ「んっ…普通に美味しいじゃない…流石私のマスターね…」
カイ「さらっと俺が料理下手だと思ってた事カミングアウトしたよね?」
カイ:ナレーション『そうこうしているうちに夜も更け、俺達は寝ることにした…』
マホ「じかいよこくですぅ〜♪!」
カイ「うるっさいなぁ…言われなくても分かってるよ、宣伝すれば良いんだろ?」
ノン「さて、私達、家電少女を満足させたマスターですが、朝にはお決まりのアレが!」
レイ「え、マスターそんなことを…でもマスターなら有り得るかも…」
カイ「さらっと変態確定発言しないで!?」
マホ「というわけで、次回「誤解と理解は紙一重」お楽しみにぃ〜♪」