地球壊滅まで、あと30日。 中編
「おはようー、さっさと席つけー。」
このクラスの体育系の担任、上原弘道先生ががらりとドアを開けて入ってくる。
みんなバタバタと自分の席についていく。
俺もゆっくりと席につく。
俺が席につくのを確認してから、先生は話し始めた。
「えー、みんなも知っていると思うが、あと三十日で世界が壊滅するそうだー。」
クラス中がしぃん…と静まる。
「せ…先生。俺達、…死ぬんだよな…?」
阿藤冬樹…このクラスの委員長が、みんなを代表して言った。
「…………そうだ」
静かに、先生が答える。
それはとても、絶望的な言葉。
「先生…っ私、やだよ!死にたくない!」
高野葉雪が、先生の言葉に泣き出してしまう。
その様子を見て、高野の親友の神城出海が高野のところへ駆け寄っていく。
「葉雪、大丈夫だよ。国がきっと、助けてくれるよ…」
みんな、国を信じている。
きっと、助けてくれると。信じている。
だけど、俺には信じられない。
絶対あいつらは、俺達のことを裏切る。絶対にそうだ。
あいつらのことなんか信じない。絶対に。
…こんなに貧しい心になっちまった俺は、どんなにひねくれているのだろうか…?
ひねくれるにも程があるだろう。
高野が落ち着くのを見て、先生が神城に席につくように促す。
「さっき神城が言ったように、国が今このことに対しての対策を行っている。だから、三十日後に必ず死ぬというわけじゃない。安心しろ、みんな!!」
「そ、…そうだよな!きっと…大丈夫、だよな…!!」
藤堂築城が、立ち上がる。
国を、信じているから。
「築城、築城の気持ちは分かるが。今は席につけ。」
くすくすと笑いながら先生が言った。
築城が照れくさそうに頭を掻きながら席につく。
みんな、先生につられて笑い出す。
「築城ー、この調子で死ぬときまでお笑いやってろよなー!」
「江藤、お前は能天気すぎだ。」
祐が先生に指摘され、「そーかなー?」とぼやく。
教室中に明るい雰囲気が広がった。
さっきまで泣いていた高野までもが、小さく笑っている。
「なんなんだよ、こいつら。」
誰にも聞こえないような小さな声で、つぶやいた。
さっきまでの雰囲気は、どこへ行ったんだよ。
どうしてこう、明るくしていられるんだ?
…あと、30日なんだぞ?
……あぁそうか。こいつらは国を信じているのかそうか。だからこんなに能天気でいられるのか。
明るい雰囲気の教室。
その一角で、俺は静かに怒りをつのらせていた…。
あははは…更新が…あぁあぁあ…
ごめんなさい…もうすぐ…もうすぐ更新しますので…多分。
(8月1日)




