あとがき
本作は、2013年7月に完成しました。
ここでは、完成当時の鮮明な気持ちのあとがきを掲載しております。
あとがき。。。 本当は、彼の命日の月である6月中に完成させたかった。
地元を離れて早3年、筆者がホームシックになった事がきっかけとなって始った『幕末地元の偉人』部作。
故郷を離れ、激動の時代を縦横無尽に生きた者達の特集、第一弾は『新選組五番組組長・尾形 俊太郎』でした。
今年は新選組結成150年であると同時に、彼の没後100年という様々な意味で節目に当る年になります。
2012年9月に執筆を始めた当時は、彼の史料はまだ公にされておらず、依然として謎に包まれていました。彼の素性を筆者が知ったのは2013年6月19日。エピローグを書き始めた頃です。
史料が発見される前は尾形 俊太郎=古閑 膽次という可能性がまだ多分に残されており、古閑の殉死も鑑みて尾形の新選組入隊の年齢をかなり若めに設定したのですが、実際の彼は永倉さんと同年齢、25歳の時に新選組に入隊したそうです。
非常に私事ながら、筆者は今年25歳。ちょうど新選組入隊時の尾形と年齢が重なる訳ですが、150年前の25歳と比べると全く敵う気がしません。
本作、史料以外の部分は全て創作の尾形となりますが(モデルがゴルゴ13のデューク東郷だったとは口が裂けても言わない)、まさかまさかの執筆中に尾形の会津戦争後が判明した事は、非常に感慨深いものがあります。
何より一番嬉しかった事は、実に145年もの間消息不明としか伝わらず、彼の生存や、消息が明らかになる事を諦めるしか無いと半ば覚悟を決めながら執筆していた中で、彼の消息が明らかになっただけでなく、きちんと生きて熊本に帰り、長生きした事実があった事。生真面目な本人は生き残った事を恥じた様ですが、新選組の悲劇的な結末しか知らない私達にとって之程嬉しいものはありません。
地元の人間としても、誇りであり希望となったと言えます。
本当にお疲れさまでした。
尾形 俊太郎の物語は之で終りですが、番外として美男五人衆と長州間者の短編を執筆中で、そちらではこちらのふてぶてしさと比べると初々しい尾形を見る事が出来ます。入隊直後の、鬼になり切る前の彼です。
題材となってくださった彼に感謝と半分の謝罪を籠めつつ。
2013年7月7日
京ではない都の地にて
最後まで読んでくださったかた、ありがとうございました。
漢字の多用やわかりにくい表現などあり、読みにくい部分もあったと思いますが、そのような中付き合ってくださり、感謝致します。
改めましてのあとがきは、活動報告にて!




