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ファウスト〜二面紳士の対決の幻視〜ホームズ  作者: 語り部ファウスト


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4/14

第四幕:推理の披露と大失敗

君はシャーロック・ホームズの推理を見たことあるかい?

君がもしもワトソン博士なら、

彼の口を憎く思う。

君がホームズなら推理をかますのは楽しいだろう。


やあ、君。名探偵と記録係の会話が始まった。物語として、これはムダな部分かもしれない。

それでも、ボクは語ろう。


第三幕では、怪紳士ハイドの暴行により、ワトソンは慈善病院に入院した。


ホームズは、ワトソンから怪紳士ハイドの話を聴く事になった。

ワトソンの話は、前にボクが語った通りだ。ワトソンの話は、ハイドの名前を聞いたところで、途切れてるけどね。ホームズの頭の回転の速さは一秒以内で、ワトソンの気づかなかったところを暴いた。

「ーーつまり、だーーワトソン。

君は、君を投げ飛ばした男を、

エドワード・ハイドを知性のある者だと見たんだ。」

ワトソンは驚いた。

「あんなヤツを?ボクが?」とワトソンは信じられない風に言った。

ホームズは無視して続けた。

「ーーそれは記事を見た時に、すでに君の頭の中にあった。

警察が巡回せず、ヤツの生息範囲内を割り出してね。

すばらしいよ。

スコットランドヤードの犬たちにも見習わせたい。」

ワトソンはニヤケ始めた。

でも、ホームズはワトソンを持ち上げて落とすんだ。


だから落とす前には、

持ち上げるんだ。


「アイツらは、まあーー今はサル顔には興味ないだろうがね。

君は知らないだろうが、

ーー事件が次から次にでてくるんだ。

僕としては喜ばしい限りだ。

だが、こう数が多いのはね。

まるで事件になるはずがないと、

そういう不気味なーーいや、君の話しに戻そう。」

ホームズは咳払いをした。自分の考えを一旦クリアにしたのさ。

「実際、君の話を聞くと、僕はそいつをケダモノ以下の生き物だと思ったけど。だが君は始めから、ハイドを人間扱いしていた。

だが太ってる君を投げ飛ばして、

すぐに名前を名乗っている。

しかも疲れてなんかない。

息切れ一つもーー。

こいつはいただけない。

ーー並の人間じゃない。

ひょっとすると、

知性よりも君の拳銃が役立ったぞ。」

ホームズは残念そうに、ワトソンを見た。

「ああ、なんで、撃ち殺さなかった、マヌケ!

君はこの事件を解決できたのにな」

こんな風に言われたから、

ワトソンはもう可哀想に身悶えして、喘ぐんだ。

そして、彼は「手帳、筆!」を繰り返して、ホームズの名推理をなんとか覚えようとした。自分のマヌケっぷりもだ。

ホームズは、その様子を見て更にニヤニヤした。

「彼は夜の支配者を名乗った。それは、昼には誰かがいるからだ。

彼の生息範囲内は狭い。

何せ、君がすぐに見つけられるから。

彼は何か大きな力に守られている。

人の目を気にしないのは、

気にする必要がないからだ。

彼はーー」

「誰か、ボクに、ボクの手帳をーー......」

そしてワトソンは、ホームズの名推理を聞きそびれたんだ。


彼は深い、不快な夢の中に堕ちていった。


(こうして、第四幕はマヌケにより幕を閉じる。)

名探偵の推理をききたいあまり、

傷口ひらいて気絶させた。

まさかこんな風になるなんてーー!

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