162:悪役令嬢の終わり方〜かつて、主人公だった悪女の話〜
【タイトル】
悪役令嬢の終わり方〜かつて、主人公だった悪女の話〜
【ジャンル】
異世界恋愛
【作者】
騎士クーシャ
【あらすじ】
乙女ゲー好きの限界OLである私、西田 真理は、繁忙期のデスマーチの疲れからか、交通事故に遭ってしまい命を落とす。
そうして、次に目を覚ました時、私は異世界の王国の公爵令嬢、ヒストリアに転生していた。
(……え!?ノーザレック公爵の令嬢ヒストリアって、最後にプレイした乙女ゲーの悪役令嬢じゃん!)
ゲームのシナリオ通りに進めば、ヒストリアはいずれ、ヒロインである男爵令嬢アリーの活躍によって数々の犯罪行為を暴かれ、王太子から婚約破棄を言い渡された上で地下牢送りになる運命。
死刑になることは無いものの、クリア後に「訳のわからない妄想のような譫言を言い続けている」という中々エグい描写がされるような、悲惨な末路を送るのだ。
ゲームのシナリオ自体は結構好きだったけど、流石にそんな結末はお断りなので、私は悪役令嬢にならないために、まず婚約者である王太子から距離を取ることにした。
父親に全力で媚を売って領地に引き籠り、ヤバめのイベントに備えて実力を鍛えたり、大好きなスイーツ開発に精を出したり、時には領地の問題を解決するために奔走したり。
そんなことをしている内に、何故だかヒロインや攻略対象者達との関わりができていて……?
―――それももう、随分と昔のことだ。
私が世界を救っても、世界は私を救わなかった。
【キーワード】
異世界転生 悪役令嬢 シリアス もう遅い ヒロイン 王子 婚約者 最強 ループ 乙女ゲー 悪女
【文字数】
14,882文字(短編)
【内容紹介】
男爵令嬢でありながら王太子の婚約者となり、それに相応しい存在となったアリー。
彼女はかつて王太子の婚約者であった悪女、元公爵令嬢のヒストリアに面会しに行くことなります。
地下牢で顔を合わせた二人。アリーが問うと、ヒストリアは自らがなぜ悪に手を染めたかを語り始めるのです――。
もしもテンプレな乙女ゲーム転生悪役令嬢が、破滅回避のハッピーエンドで終われなかったら……?という物語。
たまらなく切なく哀しいですが、だからこそ素晴らしいです。




