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転送術士候補生III  作者: よのもり せいう
18/22

その18 真相2(Part. H)

「ワシはずっとこの場所を探しておった。異世界からの来訪者が最初に訪れるこの地をな。」


ポケット先生が失踪の件について話し始めた。


「お前さん達も『揺り籠へ至る道』経由でここへ来たのかもしれないが、あの本を見つけ、そこに書かれていた魔術陣をちょっと修正して転移したら、ワシはここへ飛んできた。するとどうじゃろう。空には世界の情勢やこれからの予言めいた映像が流れよる。ワシは夢中でそれを書き写した。」


空を仰いだり、書き写したりと、先生はオーバーなジェスチャーでそれを教えてくれる。

なんだかその大きな動きが可愛らしい。


「でもな、すぐに諦めた!だって流れる映像が多すぎるんじゃもの!だから世界の危機に関する映像にだけ注力することに決めて、あたりを散策し始めたのじゃ。」


ここがきっと“勇者の揺り籠”に違いない!なら勇者がここにいるかもしれない!!そう思って周囲を探してみると…と、手を眉にあてて遠くをみるような仕草できょろきょろ。

私の方にも凄すぎる眼力を送ってくるので、思わず笑ってしまう。


ポケット先生…見ていて飽きない( *´艸`)

振り回されても支部長やオリヅル先輩が許しちゃうのって、こういうところなのかな…?


なんて思っていると、最後にその視線が捉えたのは…ディアス先生!


「そこで見つけたのが、眠りこけておったディアス先生じゃった!」「…。」


皆の視線が集まると、ディアス先生はやっと重い口を開いた。


「…私は勇者ではありません。龍です。でも…勇者に勇者を任されてしまったんです。」




その18 終

ひとこと事項

・お爺さんの御伽噺

 転送術士候補生I その18参照

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