集められたエルフ族の夢魔
私の王宮に数人の夢魔の事情徴集のために訪れる。一人はエルフ族長の配偶者。そしてその義娘たち4人である。私は謁見兼事情徴集が行われる場所は私のお客様用の部屋であり、私はそこで待っていた。
静かに待つ中でメモと筆を用意した。私は聞かなければならない。彼女たちの事を。
影の噂や、色んな方々の話では『夢魔四天王』と尊敬、恐怖、羨望などがあり。そして、その嘘と思われた4人は『確実』に存在したのだ。頭角を示した一人の黒衛兵の活躍によって、周知された。
結果、他族長たちによる。『情報開示請求』が出され、また相手は族長と言う事で『私が事情徴集を行う事で拒否権を出しにくい』ことから。私は裁判所の命令で呼びつけたのだ。そう、エルフ族長が秘密にしてたのを今……見つけるのだ。
トントン
「エルフ族長の命の元、5名。入ります」
「はい、ようこそ。王宮へ」
私はドアのノック音後の声に反応し、5人を招き入れる。5人はそのまま私が手を出して握手をし、そして椅子に座って貰う。開口一番で私は言う。
「来てくれてありがとう。早速だけど、あなたたちの過去の話を聞きたいわ。事情はお分かりですね? 確認です。『エルフ族長は何をしたかの情報開示請求』がありました。教えてくださいね。あなたたちの事を」
私は正直に答えた。すると代表者である母親が口を開く。
「はい、そのつもりです。既に私たちは成功をおさめており。解散してるんです」
「解散?」
「もう、子供たちは巣立ち。自身の人生を歩んでいます。ですので隠す事がなにもないのです」
「……まぁですよね。エルフ族長が心よくここに寄越したのですから。それでフィアちゃんが全部教えてくれるの?」
「もちろんです、せっかく家族が揃ったので思い出話を含めながら頑張ろうと思います」
彼女は一個の魔石を机に置く、それは記憶のかけらであり、歴史である。そう、彼女たちの思い出である。
「ご主人様が考えた。『女王陛下の複製兵の実験記録』です」
私はその魔石から映し出される映像をまじまじと見る。仲の良さそうに4人が映っていた。そして、彼女たちの話を私は初めて聞き出すのだった。
*
昔話……懐かしくも苦しい時代だった時のお話である。英魔族が英魔になる前のお話。
あの時代……私達婬魔、夢魔は今ほどに大切に使われてなかった。奴隷、多産での消耗品として消費されていた時代に私たちは生まれた。弱く力もなく……喋る言葉も持たない。何もかも生まれて苦痛の末に死ぬ筈だった。
だが……そんな日々も終わりを迎える。私に大きな手が差しのべられた。白い大きな手で私を掬い上げたのだ。
そこから私は大きく変わった。そう、夢じゃない現実で生きる権利を手に入れた。
死ぬしかなかった私はそこで初めて翼を得た。重く、苦しく、辛い翼だったが。私には先生が居た。
そして、私はある屋敷で目覚める。3女として私はエルフ族となった。




