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女体化魔王で成り上がり、婬魔の姫と勇者のハッピーエンドのその先に  作者: 水銀✿党員
エンシェントマキナ・モダンメカニカルフロンティッドライン『古代の機械に現代の機械と未来の最前線』
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メルテンライン⑳⑰~目覚めた恐怖~


 眩い光の中で私は目を開ける。一枚の非常用の救護布にくるまれて寝ていた私はゆっくりと今の状況を理解した。目の前には黒い球体が台座に静かに鎮座し。私を護るように巨体の黒い機体が空を見上げ続けていた。


 空は眩しく、曇天の空を晴らし、服一枚もない私でも寒さを感じさせないほど光を当てる。


「終わった……んですね」


 私は全てを察して静かに立ち上がり、台座に近づく。私は手に入れた雲を晴らす魔法を思い出しながら、誇りの被った台座のプレートをはたく。


 ホコリが落ち、文字がわかる。それは恐ろしい言葉が書かれていた。


「女王陛下の恐ろしいまでの運の良さ『機械仕掛けの神』の原点ここにあり。シエルの空、シエルは『僕の空』だ。今も、昔も、未来も全ても…………黒騎士リューク・ハーピー」


 私は知り合いの名前を、今ここでこの場所で知る。それは私にとっても皆にとっても考える最悪な話なのだ。


「⑨……知り合いの名前か……」


「ええ、知ってる。知ってて私は彼にこれを見せないといけない。そして……『同じ物を、同じ事を、同じ時を彼に歩ませないといけない』」


 それはどういうことか私は理解している。私は生きている。立っている。勝っている。過去と言う未来が私がここに立つ事を証明した。


 長い永い私の人生。あんな、傀儡の魔王だった少年小娘が今、この場に立つことは『決まって』いたのだ。


 そう、全て。こうなることは『決まって』いた。


「……ふふ」


「なんで笑う?」


「いいえ、とんだ長い永い。計画ですこと。そんな夢のような出来事についつい笑いが出たんです。カラス……私は大丈夫。あの空を飛びたくないですか?」


「……」


「私はここで待ちます。カラス、あなたに私から……『これが英魔族の青空』です」


 私の問いにカラスは機体の手で親指を立てて飛び立つ。そんな黒い機体を見ながら復活した端末機がカラスの飛び立った場所に落ちていた。それが勝手にスピーカーとなって騒ぎ立てる。


「ネフィア!? 大丈夫だった!? なんか光の柱があって!! 雲が消えた!!」


「お母さん。温度上昇。しかし、それでも極寒ではあります」


「⑨!! 生きてッか!!」


「すげぇ!! なんだこの青いの!!」


 多くの知り合いがまとめて通信に混じる。私はそれに対して一言応えた。


「……全目標の破壊を確認。ミッション完了。ボーナス報酬はあるのかしら?」


 通信の先で笑いが起きている。そんな喧騒を聞きながら……私は白い翼を出して飛び立つ。久しぶりの本物の青い空だ。


 少し風を感じてもいいだろう。






「…………吸収炉の正常を確認しました。次回の魔法によるメンテナンスは不明年です。バルムンクサーバーの情報を特定メンバーにのみ公開します。サイト20以降を全て解放。情報を全ての『組織』に公開させました」


「蒸気街に設計図資料を送ります」


「蒸気街にメンテナンス資料を送ります」


「蒸気街に施工図を送ります」


「このソフトウェアの情報記憶端末にコピーを制作します………劣化は見られません。ソフトウェアは『リューク博士』にお渡しください……コピー元のデータを抹消します」


「陽の………導き……………が……がが………あらんこと……を」


「全てのファイルは抹消され………」










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