フロントライン⑳⑪~箱の底に~
私たちは現状の把握のためのブリーフィングを行う。状況整理である。人間たちは「Aiの暴走」と捉えて反抗している状況であり、なんと私らへも戦いの依頼が多く寄せられた。既に勢力は大きく減退し、連合を組んで事に当たっている。
救いなのはサイト内で大量破壊兵器や生物兵器など使われず。「Aiの駆る機体のみ」に注力されていた。そして、バルバトスも神出鬼没で多くの傭兵を狩って尖兵として活躍されている。
カラストキヤは逐次、依頼を受けては名のあるAiを狩っているが。バルバトスのように何度もコピーされているのか一時凌ぎにしかなっておらず。ジリジリと損耗を重ねる。そんな中で私もAi機体のスクラップで組んだ機体をあてがってもらい。戦場へと身を落とす。
既に私のドレスは煤汚れと硝煙の匂いで作られ、オイルのコーティングで黒く。そして、燃えやすく、その炎は羽虫を止めどなく誘い。焼き焦がす。
そう、私は狙われている。人間ではない者に。私は危険と思われており、最重要標的として囮の役目を負う。
気付けば私の知らない間に奪われていた機体製造所は爆破されたり、勝ち星を上げていく情報が寄せられて来る。そんな抹消を抗う人の活躍から数日。カスミとサクラが見つけた。暴走した故障箇所を。
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From:カスミ
Title:任務お疲れ様
Message:「関係各所へ。任務お疲れ様。機体確保により、何処から命令が下ったのかを特定し、発信元を特定しました。地図を添付しています。ここのサイトを便宜的に0と呼称します。サイト0は一番初めに作られた場所です。サイト①から、メトロより深い汚染地域を越えた通路のみしかいけず。今は封鎖されております。情報の更新をお待ちください」
From:カスミ
Title:情報の更新
Message:「サイト0への道を見つけたので添付します。サイト①からではなく。外部の外の世界からの旧道から向かう事ができます。そして探査機の調査によるとサイト0から枝分かれしたエネルギー源であるサイトも確認されました。サイト0-1と呼称し、サイト0-10までございます。カンパニー含め全ての所属に供給されていた『源泉』です。そして、何故か接続の遮断がされていない理由が不明です。また逐次、情報を開示します」
From:カスミ
Title:ネフィアへ
Message:「追伸、『源泉』の遮断が出来ない理由がわからないってのは本当です。我々にはあれを『制御』する術がないのです。溢れるのを抑える事も出来ないと思います。そして、その奥に私の母体だったのがあります。安心してください。コピーです。破壊をお願いします」
From:①
Title:②~⑨各員
Message:「この度、⑧と⑨が所属を抜けた事を連絡します。また『オープン』は解散します。⑧⑨と彼らの情報を報酬としてます。各員の奮戦を期待します。情報は驚く物です。情報の信憑性はバルムンクと①である私が保証します」
From:不明
Title:⑨へ
Message:「行く前に集まろう。こんな御時世だ。酒くらい好きに飲んだって怒られはしない。あんた飲める口だろ? 待っているぜ」
From:不明
Title:不明
Message:「………我々はお前を見ている………」
From:サクラ
Title:ネフィアさんへ
Message:「不明なアクセスがありましたのでファイルを破壊処理しました。出撃前にご相談があるのですがよろしいですか?」
From:カスミ
Title:ネフィアへ
Message:「………娘をよろしくお願いします」
From:トキヤ
Title:ネフィアへ
Message:「頼むから……出撃前にはベットに来ないでくれ……」
From:ネフィア
Title:愛しい愛しい旦那様へ、見てるぞ
Message:「は?」
From:カスミ
Title:サクラへ
Message:「後学です。盗み見を推奨します」
From:メールサービス
Title:カスミ様へ
Message:「ブロックされており、正しいメッセージを送れてませんでした」




