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女体化魔王で成り上がり、婬魔の姫と勇者のハッピーエンドのその先に  作者: 水銀✿党員
エンシェントマキナ・モダンメカニカルフロンティッドライン『古代の機械に現代の機械と未来の最前線』
629/732

フロントライン⑬~From:~

From:傭兵組合

Title:初任務お疲れ様

Message:「初任務お疲れ様です。これからも依頼を斡旋して行きますのでよろしくお願いします。傭兵組合内でフリーランス向けのランキングに参加許可が出来ました。こぞって模擬戦闘にご参加ください。企業ランクは参加出来ません」


From:ランキング管理者

Title:ランキング

Message:「初めまして、ランキング管理者です。ランキングは逐次更新しています。依頼料金の選定にも役立つ機能であります。また、賞金首ランキングもございます。端末で確認出来るようになっております。ただいまのネフィア様のランキングは圏外です。頑張ってください」


From:オープン代理人

Title:初任務

Message:「今日は依頼を受けてくれてありがとう。たまたまオープナーたちが出払っていたため急遽依頼を出したのだが。中々の見所があると聞いている。これからも依頼を受けてくれるとありがたい」


From:トキヤ

Title:初任務お疲れネフィア

Message:「初任務は簡単だったらしいな。こっちはカンパニーの企業持ちの傭兵と戦ったよ。初任務で、実力を示した結果、カンパニーから誘いがあったが断ったよ。そっちの無事を祈る」


From:鴉

Title:

Message:「お疲れ様、カスミが迷惑かけてないといいが……大丈夫だったか?」


From:カスミ

Title:

Message:「鴉になんか言ったら機体壊す。その前にデータをハックしてリアクターを解析した。どうやら、リアクター開発のブラックボックスは最近何処かでデータを公開されたらしく、汚染と関係している。他社とのリアクターの違いはそこ。あのリアクターはバルムンクのの技術らしい。バルムンクはすでに『外の世界を利用する』事を考えていた? 私が管理者として関わるよりわからない事がこんなにあるなんてね。まとめたデータ送るわ。そしてバルムンクから私はブロックされちゃった。バルムンクには気をつけて」


From:傭兵組合

Title:任務依頼

Message:「君にご指名の依頼だ。依頼主はオープンの代理人。話を聞くならここへ連絡してくれ、フリーランスだからと言って闇営業はやめてくれよ。傭兵組合を脱退してもらう。企業付きになるなら話は変わるがな。企業へ紹介が欲しいなら話を聞こう。だが、ランク圏外は聞いてもらえないぞ」






「こんにちは」


 私はサイト⑩の建物内の喫茶店に顔を出す。逆さのビル群からしたの壊れたビル群を見落としながら窓際の席で紅茶を啜る。カウンターのような席の隣で代理の依頼人が来る。格好のいい男であり、彼は仲介者としてオープン、皇国、バルムンク側の仲介者だ。


「やぁ、ネフィアさん。今日はオープンです」


「偽名ですか?」


「ええ、依頼主の名前を言っております。個人的に内容を説明させてください」


「わかった」


 隣に座り、話を始める。


「依頼内容はカンパニーの前哨基地襲撃です。僚機として参戦お願いする話です」


 私の端末に前哨基地の全容が見える。テントや工事を行っている事と警備部隊の情報がある。


「陽動部隊が戦っている間に襲撃をお願いします。撃破ボーナスもあり、悪い話じゃないと思います」


「そんな仕事、若造に頼めるの?」


「破壊が主なので分かりやすいと思います。それにメインはオープン直属の傭兵が戦います」


「ふむ、わかった。敵情は理解出来た作戦実行前には到着するから安心して」


「ありがとうございます。では、契約いたします」


 端末にサインをして私は立ち上がる。だが、空気が変な感じであり私は止まり、依頼人に声をかける。


「敵意を感じる。壁伝いに移動しましょう」


「……何を?」


「……来た」


 私はデリンジャーを用意し、そのまま壁側へ移動する。すると銃声とともに悲鳴が満ちた。そして、その凶行を行う人を見つける。


「皆、顔を伏せな!! 俺達は『解放戦線!!』だ。ここに居る奴らを人質にする」


「……解放戦線?」


「わからないのでしたら説明します。奴らはテロリストです。何処にも所属せず、何処とも敵対する奴らです。サイト⑩の底で生活する者たちです。こんな所で人質を取るとは……」


 依頼仲介者が拳銃を取り出す。ベストセラーの拳銃に私は申し訳なくなる。私の武器は時代遅れなのだ。2発のみの銃だ。


「ごめん、私に会いに来たから迷惑かけてる」


「あなたを狙っているわけでは……」


「トラブルメーカーなの。運も良くも悪くも、巻き込まれた」


 デリンジャーを構えたまま、私は考える。依頼を受けたので彼を見捨てて逃げればいい。しかし、私はそれはしない。「恩を売ったほうがいい」と思ったのだ。


「銃の腕に自信は?」


「徹甲弾詰めるぐらいには……見たところアーマーレベルは高くないので貫通出来ると思います」


「どうする? ここを切り抜けて英雄になるか、そのまま人質になるか?」


「……ネフィアさんは?」


「私は両手で4発しか打てない。相手は10人」


 両手にデリンジャーを持って見せる。彼は眉を歪ませる。


「そんな武器でどうすることも……」


「……教えてあげる。人間には2ついる。規格内と規格外が。私は残念ながら規格外よ。人質になりそびれたわね」


 私は隠れていた場所から身を乗り出してデリンジャーを撃ち込む。あり得ないほど真っ直ぐに飛ぶ45口径のマグナム弾が相手の頭を破壊する。素早く4発撃ち込み、3人ほど倒した。そのまま私は柱に走り込み、私を狙って他のテロリストが銃を乱射する。ポツポツ当たったが服に穴が空くだけで私は痛いだけである。


 端末を見るとカスミがテロリストの位置情報を見せてくれた。デリンジャーを装填するぐらいには敵は慎重に詰めてくる。カメラをハッキングしたのだ。


「カスミ、あと何人?」


「10人もいないから5人」


「8人ほどだったのね」


 身を乗り出し装填したデリンジャーを撃ち込む。4発で球切れになり、私はまた柱に隠れた。銃撃が下手くそなのか私が身を乗り出しての早打ちがテロリストは遅かった。


「エイム置きが下手くそですね。テロリスト」


「そうですね。あと3人です」


「逃げるんじゃない?」


「残念ですけど。依頼仲介者が今、仕留めました」


「あら?」


 私は柱から笑顔で飛び出し、テーブルを盾にする依頼仲介者のオープンが拳銃を納めたのを見た。私を囮にして仕留めてくれたらしい。


「仲介者の割にはお強いですね」


「仲介者ですから。荒事もあるんです。徹甲弾詰める理由がお分かりでしょう? にしてもネフィアさん、いい身のこなしと射撃でした。そんな銃であんな距離をよく当てれましたね」


「ええ、運がいいんです。私は」


 テロリストが消えたおかげなのか隠れていた人々が逃げたり、落ち着き出す。私は仲介者と息のあるテロリストを探そうとした瞬間だった。


バラバラバラバラ!!


 窓側から、攻撃ヘリが現れて光を当てる。眩しい私はその殺意に驚き。仲介者の手を掴み、テーブルを倒して身構えた。仲介者を抱き締める。そしてヘリは攻撃した。予想通りに。


ダダダダダ!!


 連続した銃撃と回転するガトリングのマシン音が犠牲者の悲鳴を打ち消す。多くの人が血の粉になる中で私はテーブルでも貫通してくる弾に痛みを伴う。


 そして、パシュっと言う音と共に私は仲介者に「走れ!!」と言い。建物の奥へと逃げた。結果は建物にミサイルが撃ち込まれて、逆さのビルの破片が落ちていく。ヘリは消え、目の前が開けた状態となってビルの下が無くなった光景を仲介者と見た。気付いたように彼は私を心配する。


「ネフィアさん!? 大丈夫ですか!?」


「大丈夫、テーブルでなんとか耐えた」


「いや、テーブル貫通してましたよね?」


「なら死んでるわ。死んでないなら運がいいんです」


「……助けていただきありがとうございます。危うく暗殺される所でした」


「そうですね。こんな大事……狙ってますよね」


 二人でそのまま大惨事を見たあと別れる。仕事があるからと言う事だか、何人もの人が死んでいるのに呆気なさにこの世界を垣間見た気がするのだった。







news:テロリストが襲撃立て籠り自爆テロ

Contents:「昨日、サイト⑩の上方都市内でテロリストによる自爆テロが行われました。多数の犠牲者を出し、カンパニー所有のビルが破壊されました。テロリストは『解放戦線』と名乗ったとの事です。これに『カンパニー』の声明は『テロリストを許してはいけない』との声明を出しました。また、『解放戦線』の裏では『オープン』が関わってるとも噂されています」


From:トキヤ、鴉

Title:大丈夫か?

Message:「昨日、事件巻き込まれた場所に居たんだろ? 大丈夫だったか? またおめぇ、巻き込まれただろ」


From:カスミ

Title:事件について

Message:「ネフィアのテロリストたちの事件とnews での食い違いで疑問が生まれたから調べたけど。テロリストたちは雇われた平民でデータベース外の子で戸籍もなにもなかった。また、ヘリの所属は『カンパニー』、テロリストの雇い主も『カンパニー』よ。あなたと仲介者を始末しようとしたのか、それとも『テロリスト』を自演して『正義を偽る』のか。わからないけど、両方かもしれない」


From:オープン仲介者

Title:感謝

Message:「君のお陰で助かった。あの身のこなしは目を見張るものだった。アーマードウェポンでも同じように動ける物と考え、君には依頼料金が高い任務を優先で斡旋しよう。だが、それ相応の危険性はあるが。君には関係ない話かもしれない。これからもビジネスパートナーとしてよろしく」


From:オープンエイトボール

Title:僚機

Message:「こんど一緒になる。オープン直属のエイトだ。仲介者が君に期待しているようで楽しみだ。ああ、戦いを楽しんでいる輩と思ってくれていい。そうだろ? こんな世界、戦いしか娯楽がないんだからな」


From:傭兵組合

Title:忠告

Message:「いきなりだが、選ぶ企業は気を付けたほうがいい。そうだな、オープンと言うテロリストに加担だけはやめてほしいとクライアントが言っている。なに、君はフリーランス。『自由』ではあるが『責任』が一番のしかかる。忠告はした」



 私はメールを読むのやめてスーツに着替える。私を攻撃した「御礼」に行くつもりで。





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