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年末の魔王様⑤


 しんみりする空気の後。誰も次が嫌がりそうな中で……エルフ族長がワクワクした顔で登場する。そして、私に似た妻を連れて。名前はネフィア。私がつけた。フィアと呼ばれて影武者をしている。特徴は泣きホクロと私以上に大きい胸。お尻も大きい。


 そう、エルフ族長に抱かれるために夢魔は婬魔になり、寵愛を持つ。故に私は気を付けてる。


「女王陛下、今日もお美しいです。エルフ族長グレデンデ様もきっと喜びでしょう」


「ええ、ありがとう。フィア、あなたもお美しいわ……エルフ族長には惜しいくらいに……」


 牽制、実は私も彼女を危険視している。相応が牽制し、相応が危険視する。その理由は……両方の家の旦那の好みに似た女性だからだ。


 鏡合わせのように似た私たちは逆に……最悪の浮気相手になる。毎日食べるご飯をたまに違った物を食べたくなるように。


 仲が悪い訳じゃない。仲良くし、二人で共有することで……浮気の伝達がある危険性を見せつける。ちょっとでも手を出そうもんなら。バレバレな状況だ。


「仲がいいですね。フィアも女王陛下も」


「はい、尊敬してます」


「同じ婬魔ですから」


 同じ男を持つ女だから。優秀な雄を奪われないために牙を研いでる物だから。


「緊張してますねぇフィア。娘たちも見てるのです……気を緩めては?」


「そうですね。見てるぅ? ワン、ニィ、サン、シィ~みんなぁ。お義母様よぉ」


 義娘の名前を彼女は呼んだ。数字をつける理由は数が多いからだ。身元受け入れるための名前を適当につけてる。養子で全員養うのは苦労しているだろうが……それをわかっているからこそ。養子はよく働いている。


 ワンとニィは軍団長でエルフ族長の右腕であり、政略結婚の用意もある。サンは黒衛兵でも突出した……私のかわいい子。シィは学園内での魔法部隊長兼魔法学教授だった筈。家族で重役を総なめする。家族経営。信用度が高い。


「ええと、なりそめを聞きます。それよりも、紹介を。英魔国西側の大領地を治め。妖精、エレメンタル、エルフ族などを束ねる族長です。今は英魔国族長の代表として多岐に渡る活躍と……女好きと言う噂が多く。遊び盛りなクソジジイです」


「女王陛下。罵詈雑言はやめてください。私は等しく女性を尊敬しているだけにすぎません」


「ほう? 関係もった女性の数をばらしてもいいのですか? フィアには伝えます。何回までなら許してあげれるの?」


「ありがとうございます女王陛下。10回までです」


「まぁ、3桁ではないのね?」


「ごめんなさい、器が小さき者です」


「安心して……私は0よ」


 フィアがエルフ族長の手を握って逃げないようにする。怖いわぁ。


「では、空気が重いのでなりそめどうぞ」


「フィア。君の口からは厳しいなら……」


「いいえ。私がお話します。あなたは……黙っててください」


 昔はオロオロした弱い女性だったのに。族長の隣、多くの養子を持つ母親の立場から彼女は変わった。凛々しくなった。そして、族長を越えれるだろう。女に使う言葉ではないが……偉丈夫になった。いや、美丈夫のが正しいか。


「私は……前魔王候補が策略で用意された夢魔でした。元々女王陛下の暗殺が失敗続きで存命しているためのムカつきを宥めるために用意し、最後に惨たらしく殺して。逃げた女王陛下は偽物と言う事にし……正統性を出した魔王になるつもりだったんです」


「ひでぇ奴でしたね。彼は……」


 私たちは苦笑いをする。魔王を狙ってたNo.2のエルフ族長も相当に悪い人である。裏切ったのだから。


「ですが。私は女王陛下とエルフ族長に救われました。エルフ族長はそのまま私を彼から奪い。寵愛し……それに答えるように努力しました。奴隷の身で……あまりこう。女王陛下のように輝かしいなりそめでもないですけど。私には今も輝いてる想い出たちです」


「エルフ族長からはなにか?」


 私は話を振る。


「私は……拾った少女が奴隷であることを利用しようと考えた。中々、恨まれる立場。敵対する族長が多く。隙を見せる事はなかったのです。それをわざと見せるようにするため。捨てた奴隷に優しくしていると言う人情を見せて好感度上げに利用しました」


「「嘘ですねぇ」」


 私たち二人は……どうも納得出来なかった。エルフ族長から冷や汗が出る。そして私が言う。


「私に崇拝するほど盲信者と言われ。大司教としての立場に登ってるあなたが……私似の女の子が居て助ける見返りで体を食べてしまったが原因でしょう? それは後付けで……結局は欲が先でしょ?」


「グレデンデ。大丈夫……しってますよ」


「うぐぅ……はい。体目当てでした。はい」


 観念して言葉を漏らした瞬間に見ていた周りの族長が笑う。『やっぱりじゃないか』『そうだと思った』『体目当てじゃなかったら絶対おかしい』とか、散々な言われようである。


「まぁ、逆にそれが族長には受けたのでしょうね。家族奥さん大事にしてるのは知ってます。だた……性欲強いだけですよね?」


「めんぼくないです」


 エルフ族長が弱る。そして……私はサイコロを彼に手渡し振らせた結果。


「『エルフ族長としてエルフ族が性欲強い、浮気性と風評被害がある事にどう思われますか?』だ、そうです」


「すまねぇ皆。エルフ族は……性欲強いと思う。俺がそうなら……たぶん。婬魔の繁華街、売上から見るに……金使いの荒いのはエルフ族だ。金で妻として迎えようと競りさえある」


「「えええええええええええええ」」


 その後のサイコロは『その発言撤回しろ!!』『族長として軽はずみな発言は如何な物か』『エルフ族風評被害やめてあげて』としか目が出なくなったのだった。


「えっと、エルフ族は……個人差ございますので全てではないと思います……はい」


 私はフォローを入れるが。サイコロの目の苦情がたくさん届いたのだった。






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