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女体化魔王で成り上がり、婬魔の姫と勇者のハッピーエンドのその先に  作者: 水銀✿党員
後日談~神を倒し、魔族統一を成した夢魔であり女体化の最強最悪トラブルメーカーの英魔族の魔王様。何故か世界を救う勇者兼白翼の天使と勘違いされて異世界転移してしまう……
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異世界の魔王と勇者


 ネフィアとトキヤはひとしきりに抱きつき、確かめ合った後にベンチに座る。刀をベンチに置き、ネフィアはトキヤの足に手を置く。


「トキヤはいつからこっちへ?」


 置いた手をそのままグイグイとネフィアは詰め寄る。


「まぁ、まて……説明するから。来たのは数日も前だ。英魔国内の偉い魔法使いや学者がこぞって研究した結果。一人だけ寄越す事ができたんだ。そして……その一人に俺が適任と選ばれて迎えに来た。帰る術は一応術式を脳ミソに入れてある。禁術になるからな」


「なるほどです。でっ、すぐに帰らないの?」


「残念だが。こっちの魔王に恩があり、魔王の手を貸すことになった。その前金にこの刀を貰ったよ。『童子切り』と言う名刀らしい。だから、依頼を受けてる間は帰れないんだ」


「そうなんだ……英魔の皆は元気?」


「元気だな。お前が居ない事を公表しているし、異世界がある事だけ伏せているな。特殊事案として説明すると……まぁ皆が『そうだろうねぇ』と反応する。トラブルメーカーであった事がよかった。心配はするが平和なもんだ。反乱者でると思ったが拍子抜けたよ」


「そっか……ああ。でもトキヤが来るならそうかもね。なーんもないんだ。よかったよかった」


「気にしてたのか?」


「もちろん。9人全員が私の縁で集まってる。居なくなれば変わると思ったよ」


「その縁はもう9人全員が結んでいる。杞憂だな」


「杞憂だったね。英魔は本当魔族?」


「血の気は鳴りを潜め。ただただ戦後や色んな事に挑戦を始めてる。変わったさ」


「……隠居する?」


「ダメだ。連れ戻しに来いと言われてる。やっぱり女王がほしい寂しがり屋が多いんだ」


「ふふ、なら……帰れるように頑張らないとね。トキヤ……私も今……大切な部分がある」


「わかってる。女神だろ……この世界のマオウが待っている」


「ええ、送り届けなくてはいけない」


「……ネフィア。マオウはただ待つ。四天王の二人に生まれ変わったもう一人を合わせて3人が防衛線を引いている。わかるか? 何も指示せず黙って待ち、女神を試している」


「激戦があるんですね……」


「それも一人は死霊術士。兵隊は多いぞ」


「それを3人で乗り越えろと言うのですか?」


「もちろん、ネフィア。おれはマオウの元で待つ。お前が居れば安心だろ」


「……重たいお守りですこと」


「仕方ない。巻き込まれたんだ。関わったんだから責任はもとう」


 ネフィアとトキヤは見つめ合い。そして……ゆっくりと顔を近づける。


「……秘密にしとかないといけないね」


「ああ、口を滑らせるな」


「口を塞いでください……あなたの方法で」


「もちろん、俺しか出来ない方法でな」


 二人は何度目か数えるのを止めた唇との触れ合いを深く深く行い。そして……トキヤはそのまま刀を持って離れる。


「あーあ、私はなんて……トキヤ本位なんでしょうね。ごめんなさい、アンジュちゃん。これが『私』なんですよ」


 ネフィアはそう言い。唇に触れる。熱い熱い名残をそのままに。教会の天井を見上げるのだった。




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