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女体化魔王で成り上がり、婬魔の姫と勇者のハッピーエンドのその先に  作者: 水銀✿党員
第零間章~一時の日常、一時の安息、一時の関わり~
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英魔の日常⑥~蜘蛛姫のあまえる攻撃。王子はダメージを負った~


 最近、首都イヴァリースで待つアラクネであり名をリディアという私は奥様方や昆虫族とお茶をする。素晴らしい奥様のお姉さま方に色々と話を伺い。文字が書けるのを良いことに夫との中を良くする行動を逐一書き記した。


 流石お姉さま方と思うのはそんな恥ずかしいことをするのですかと。元魔物の私が思うほどに過激なのもあり。感心する。


 一番変に驚いたのは体を洗ってあげると言う行為中に胸を使い洗うことだった。男はたまらなく気持ちいいらしい。


 私にもついている物だが。これは保存食程度に思っており。魔物の雄に食いちぎられるだけの物と体は判断していた。生まれつき大きくなったので食べちゃおうかと思っていた所に旦那が出来たので。彼にあげようと話をしたら。ただ、食べるのはおかしいと言われた。それが魔物と人間の差異だと認識する。


 そして、旦那様に大切に手入れをお願いされているので慣れないブラも、マッサージも欠かさない。


 不思議と旦那様は見て喜ぶので続けられている。人間は本当に不思議な生き物だ。何がいいのかわからない。本当にランスさんは好きなんだと理解した。


 そんなことを思いながら。メモ帳を広げて皆さんがよりよい関係を保つ秘訣を読みすぐに出来そうな物を選んでいく。そして、選ばれた物を私は頷いて実行に移そうとしたのだった。


 最初は……………お帰りの飛び付きだ。







「リィデア……ここにいるのかい?」


 ランスロットの玄関を開ける音と同時に始まった。蜘蛛姫は天井逆さからランスロットに向けて飛び降りる。


「おかえりなさいいいいいいいい!!」


 ランスロットは時が長くなるのを感じ落ちてくる蜘蛛姫が何故攻撃するのかと悩んだ。悪いことをしたのではないかと考えたが答えが出ず。体が歴戦の直感で玄関から扉を開き外へ転がりでる。


「何で避けるんですか!!」


「リディアさん。謝ります。すいません」


「じゃぁ!! 避けないでください!!」


 蜘蛛姫の突撃。玄関からランスロットに向けて一直線で走り込む。ランスロットは起動を読み、彼女の横を抜ける。


「リディアさん!! 本当にすいません!!」


「避けないでください!!」


 ランスロットは冷や汗をかく。魔物である彼女が本気で攻撃してくるのだ。いったい自分が何をしたかを考えて考えて悩む。何かをした筈だと思うのだが。わからない。昔から女性を泣かすことが多かったランスロットは父を思い出す。


 そして、頼るしかないと考えた。


「あっ!? ランスさん!!」


「すいません!! 僕にはわかりません!!」


 ランスロットは逃げる。しかし、回り込まれてしまった。


「もう、逃がしません」


 シュバ!!


 蜘蛛姫は蜘蛛の罠を張った。逃げ道を塞がれたランスロットは彼女の危機迫る行為に背筋から冷や汗がでる。周りの観衆も夕暮れに起こった騒ぎに喜んで成り行きを見守った。この都市の英魔は恐ろしい程に肝が座った人が多い。女王陛下の事件のせいで。


「り、リディアさん。本当に心当たりがないんです。なんですか!?」


「ランスロットさん!! 大丈夫です!!」


「な、何がですか!?」


 ジャ!!


 勢い良くジャンプしランスロットに目掛けて飛び付く。勢いが増した突撃にランスロットは避けようと身を捻った。その瞬間。


「たぁ~」


 糸を足に巻き。絡めた。


「しまった!? ぐはっ!?」


 ランスロットの体に勢い良く蜘蛛姫の体がぶつかる。そして、そのまま抱き抱えられる。大きな衝撃に苦悶するランスロット。流石は騎士なのだ。鍛えられや体は丈夫だった。


「お帰りなさい。ランスロットさん」


ギュウウウウウウ


「はぁはぁ………リディアさん?」


「ランスロットさん!! お帰りの飛び付きはどうでしたか?」


「…………リディアさん。少し話があります」


「ほえ?」





「では、リディアさん。話を聞きましょう。座ってね」


「は、はい………」


 ペタン


 足を八方に広げてリディアは腹を絨毯に擦り付ける。八方向に広がって顔を伏せ、両手を強く大きな胸に押し付けるリディアに口を押さえて可愛いさで悶えるのを我慢するランスロット。


「あのぉ……」


「ああ。すまない。少し怒りが収まるのを待っていたんだ」


「キュルルル」


 リディアは鳴く攻撃。ランスロットは怒りが収まった。


「はぁ、うん。今回は僕が勘違いをしたのが原因だ。すまなかったね」


「ら、ランスさん!!」


「しかし、このメモ帳や他のご婦人方の安直な真似事は控えるように」


「はい………」


「しかし、すべてをやる予定だったのかい?」


「はい……………」


「身の危険そうな物は…………噛みつきぐらいですね」


「そ、それは!!」


「どうしたんだい?」


「ら、ランスさん!! それだけは!! それだけは!!お願いします!!」


「…………あのですね。これは危ないです」


「ランスしゃああああんぅううう」


「わかりました、わかりましたから。その姿勢でズリズリしないでください。笑ってしまいます」


「やった!! その………ランスさん!!」


 ガバッと立ち上がり力強くランスロットに抱き付く。メキメキと力強く締め付けるがランスロットは余裕の表情をする。これも男としての意地だ。あの父上も同じようにするだろう。


「少し痛いです」


「ごめんなさい。力加減難しいです。かみつき」


 はむっ


 蜘蛛姫はかみつく攻撃。ランスロットは癒された。


「ああ、かみつくとは甘噛みだったのですね」


「はむはむ」


「リディアさん………本当に可愛いですね。そういうところ」


 かみつく蜘蛛姫の頭を優しく撫でるランスロット。蜘蛛姫の目が細く気持ち良さそうになるのだった。


「リディアさん。明日休みです。休みました」


「ん?」


「なので、どうでしょうか今日は夜でも……抜け出しますか?」


「…………ぷはぁ………」


 蜘蛛姫に噛まれた場所にキスマークがついたランスロットが優しく微笑み。リディアは戦慄した。


 その微笑みの中に魔物を飼っている事を知っている彼女は震えるように身を抱き締め、決意を決める。今夜は私が主導権をとるのだと。


 





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