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女体化魔王で成り上がり、婬魔の姫と勇者のハッピーエンドのその先に  作者: 水銀✿党員
第零章中編 ~深淵の大穴、捨てられた大地から目覚めた魔王~
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AF「無限の歯車」滅んだ海底都市のレガシー②..


 隔壁をバターのように切り払う映像を見ながら、マスクを取って貰いやっと会話ができるようになる。しかし、会話をする暇は無いようだった。


「敵機補足」


【ルート変更】


「否定……ルート閉鎖されています」


【………突っ切る】


 私は文字を見ながら。時に喧嘩し、時に話し合う人工知能に何処かトキヤと私の掛け合いを思い出す。そして……一つ提案をする。


「二人とも。見てたら怪我してるみたいだし、私が道を切り開くわ。開けて」


【………?】


「戦闘データ送信」


【!?】


「新人類種です。ミュータントです」


【了承……人外か】


 ゴーレムが止まり、パカッと口が開く。私はそのまま肩に移動しゴーレムが炎を出しながら進んでいく中をとってを掴みながら引っ張って貰う。途中、遠距離に向けて氷柱を撃ち込み。機械の兵士を沈黙させながら鉄の廊下を進む。


 最後の隔壁をゴーレムの手から生み出される高温度の炎のような物で切り払ったあと。その潮の匂いがする場所に到着する。


【到着】


「カラス……乗船許可。乗り込み」


【了承】


「乗り込むって……何を……ん?」


パッ!!


 上が明るくなり空間がよく見えるようになる。そして、私はそれに口を開いてしまう。大きな大きな黒い鉄の塊。鉄のリヴァイアサンと言われるような物が横に打ち上げられていた。それは船であることを私は知っており、ゴーレムはそれに大きいハッチが開いた所に乗り込んだ。その中は色んな器機、鉄の部品が用意されており。腕のような機械がゴーレムを押さえつける。


「隔壁閉鎖」


ガシャン!!


 隔壁が落ちる音とハッチがしまる音と水の流れ出す音、軋む音が私の耳に届く。


【乗船】


「確認済み。潜航開始……脱出」


「えっと……」


 私はゴーレムの肩から降り、リヴァイアサンの中を見回す。鉄の部屋は何もなく。生きている気配もしない。


「……あっ!! あの子たちを迎えに行かなきゃ!!」


 そんな声で叫ぶと響き、艦内が反響する。すると館内の奥から声が響いた。


「知っています。向かっています」


 近くの画面が光り、それを見ると水の中の映像が見えた。ゆっくりと水中を進み。私たちが来た場所に到着する。私たちを待っていた魚人が慌ててその港らしい場所から床に上がる。


 槍を構え、スライムが人型となり呪文を詠唱する。


「なんだ!?」「リヴァイアサンか!?」「女王を置いて逃げはせん!!」


 勇猛果敢に相手をしようとする魚人に私は慌てて艦内から扉を開けてもらい飛び出た。


「待って!! 待って!! 私!! 私!!」


「「「女王陛下!?」」」


「説明はあとでする!! 今は子供たちを残してる!! 回収を急いで!! ダンジョンが復活した!! 魔物が徘徊してる!!」


 魚人達が慌てて私の指を差す方へ向かう。子供たちを迎えに行くその姿を見ながら。私は耳に触れる。


「依頼は完了?」


「依頼は完了しました。隔壁を解放します。ありがとう。新たな新人類の王」


「……あー女王言ってたからわかったんだね。ふぅ……」


 私は船の先端から振り向き翼を出し宣言する。


「ようこそ、古代の機械(レガシー)。歓迎しよう。私たちの新世界を……」


ガシャン!!


 黒いゴーレムが甲板に上がってくる。そして……私の目の前で跪き。胸の口を開け中を見せた。そこには文字が浮かび上がる。


【空は蒼いか?】


「残念だけど。空は奪われたわ……それを私たちは取り戻すために戦っている」


【………わかった。取り戻せるように力を貸そう】


「彼がそう言ってますので。私も力を貸します。もう……ユリカゴを護る必要もないですから」


「護る必要以上に彼にご執心なAIが何を言うのでしょうね。こんな船にあなたが乗っているのでしょう。でも見捨てず彼を拾い。見せたかったのでしょう? 空を」


「……肯定。私は彼のオペレーターですから」


 そう言い。照れたのか通信が切れる。そして数分後に救出された子供たちと出会い、驚く声と共に私はゴーレムに問う。


「昔の空は蒼かったかしら?」


【空は曇りだった。だが、自由だった】


「ふふ、わかった。では、行きましょう。冒険者としてレガシーを見つけるなんて名誉なことですし。それに……何やら過去の話も聞いてみたいですからね」


 仲間に乗船するように命令し、皆が乗ってきた船を置いて潜水艦に乗り込む。そして、私は彼女にお願いし都市ホエールに向かってほしいとお願いするのだった。


 



【AF「無限の歯車」】


 金属製の歯車。何に使われていたか、何処の部品だったかを我々は知る術は持たず。ただただこれの使われた時代を想像するだけである。しかし……学者はそれを確定させようと調べ、考えていく。多くの夢溢れる想像をしながら都市オクトパスの工学者はそれを見続ける。






【レガシーを発見した】


【潜水艦カスミ、機巧ゴーレム兵カラスが仲間になった】


【都市オクトパスの技術力が向上した】












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